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第78録 努力と運で2023年もウサギのように跳躍します

いい旅ニッポン見聞録2023年新年号 Vol.590

ツキを呼び込むパワースポット

努力と運で2023年もウサギのように跳躍します

埼玉県・さいたま市 調神社

▲調神社入口。狛兎がみなさんをお迎えしてくれます。奥に見えるのは鳥居代わりの石柱

2023年の干支はウサギ。全国にはウサギにまつわる神社やゆかりの地がたくさんあります。今回ご紹介するのは、埼玉県さいたま市の「調神社(つきじんじゃ)」。地元では「調宮様(つきのみやさま)」の愛称で親しまれ、「鳥居のない神社」として有名です。

ウサギは神の使い境内の至るところに

「調神社」の「調」とは伊勢神宮に納める貢物を示しています。伊勢神宮に武蔵野の穀物を奉納する際、鳥居が運搬の邪魔になったため取り外したと伝えられています。「調」が「月」と同じ読みであることから、月の動物と言われたウサギが神の使いとされており、境内の石像や彫物、絵馬などさまざまなところにウサギがいます。

最初に出会うウサギが狛犬ならぬ狛兎。神社の入口で参拝客をお迎えしてくれます。その奥には鳥居の代わりとなる石柱。そこをくぐり、境内をすすむと右手にあるのが手水舎(ちょうずや)。のしかかるような姿でウサギが口からちょろちょろと水を出しているのですが、その大きさにドッキリ!

さらにすすむと本殿。安政6(1859)年に再建されました。本殿、幣殿、拝殿が連続する複合社殿で「権現造(ごんげんづくり)」と言われる日本の神社建築様式です。同じ様式造りに日光東照宮、京都北野天満宮があります。

絵馬にお願いする「当たり」とは?

調神社はその名前から「ツキを呼ぶ神社」としてご利益があると言われています。地元のサッカーチーム・浦和レッズの選手たちもシーズンになると必勝祈願に訪れるそう。驚いたのは境内にかかげられたウサギの絵馬。受験合格や健康を願うもののほか、チケットの当選を願うものがたくさん。人気アイドルグループやアーティストのライブタイトルを挙げ、「当たりますように」と書かれた絵馬の数が圧倒的でした。

和菓子、担々麺…食べたら縁起がいいかも

さいたま市にはウサギをモチーフにしたお菓子も。「うさぎもち最中」は、なかに粒あんと求肥が入っており、調神社のウサギを型どった外の皮がかわいらしい。JR浦和駅構内の「浦和観光案内所」で買えますよ。

ウサギつながりでもうひとつ。渋谷の有名ラーメン店「うさぎ」がプロデュースした「担々麺とらぁめん うさ担」が浦和にオープンして1年。いつも行列のできている人気店です。浦和では「うなぎ」も名物ですが、ウサギと名前が似ているだけというオチでした。

▲手水舎吐水口のウサギ。大きいです

▲うさぎもち最中。1個180円

▲うさ担の新メニュー「トマト担々麺」