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市と子ども、介助員が三方よしになるように

声をあげれば変えられる あなたも組合へ 兵庫自治労連 西宮支援学校介助員労働組合

▲西宮支援学校介助員労組の仲間と村岡委員長(後列右端)

自治体や公務公共職場で会計年度任用職員や非常勤・嘱託として働くみなさんへ。自治労連は、仲間を集めながら、抜本的な労働条件改善を求めてたたかっています。兵庫・西宮支援学校介助員労働組合の村岡清恵委員長に現場の実態と思いを聞きました。

民間委託化への危機感 組合をつくりました!

私たち西宮支援学校介助員労組は、兵庫県西宮市にある「西宮市立西宮養護学校(現西宮支援学校)」で働く介助員(会計年度任用職員)でつくった労働組合です。2014年当時、通学バスが民間に委託されることに決まり、「次は自分たちの番かも!?」という危機感から労働組合を立ち上げて、今年で10年目になりました。

当時は通学バスとその運転業務、添乗業務が民間にわたってしまったことのショックが大きく、また学校給食民営化の話も出ていたため「次は私たち介助員が委託民営化されるのでは?」と不安ばかりが膨らんでいきました。

しかし、兵庫自治労連の仲間から支援や助言を受けながら学習会を重ね、当局との交渉もがんばってきたおかげで、徐々に私たちも力がついてきました。職場の要求もいくつか前進し、無謀な雇い止めも許しませんでした。

職場も今年4月には、介助員の新規採用があり、正規職員とあわせて29人になりました。

通学バスの添乗は私たちがやります!

通学バスでの事故や、校内のヒヤリハット報告を聞くたびに、組合員からは「日常の児童・生徒の様子がわかっている私たち介助員が添乗した方が、より安全安心な通学を提供できるはずです」との声が上がっていました。

「一度手放したもの(職場や雇用)は簡単には戻せない」と言われるなか、介助員による添乗とあわせて「バス運行経路の見直し」「看護師添乗の軽減」「通学タクシーの使用を減らす等経費削減」など、当局に要求したのは2019年の夏でした。当局の懸案事項を推察し、細かな案を資料として提示したことで当局を動かし、具体化に向けて協議・懇談が始まりました。

残念ながら、協議は20年からの新型コロナ感染拡大のあおりを受けてとん挫。ようやく本格的に協議再開という21年末には生徒数の減少にともなう介助員の減員がわかり、また一からやり直しをしなければならない事態になりました。23年からの再々挑戦になりますが、これからも西宮市と子どもたち、介助員が「三方よし」の結果になるように綿密な協議をすすめていく決意です。

ぜひ、非正規で働く各地のみなさんも、労働組合への加入や結成をしていきましょう!

▲西宮支援学校の通学バス

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