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すべての子どもに安全と安心を よりよい保育へ

第30回 自治体保育労働者のWeb全国集会

▲東大阪市職労の仲間

コロナ感染が爆発的に広がり、保育所の休園や登園自粛などによって休まざるを得ない保護者が続出するなど、社会に大きな影響を与えています。注目が集まるなか、「第30回自治体保育労働者のWeb全国集会」を2月19・20日の2日間で開催しました。

保育から賃上げしすべての労働者へ

コロナ第6波で臨時休園に追い込まれた保育園は全国777施設(2月7日時点)にまで広がるなか、集会実行委員会の武藤貴子事務局長(自治労連保育闘争委員会)は冒頭、「コロナ危機によって保護者にも大きな負担がかかっている」「登園自粛要請が出た自治体のある保育園では、保護者が『子どもを預けてもいいですか。私は母親失格ですね』と涙を流し、職員みんなで『いつでも来ていいんだよ』と声をかけた」などエピソードを紹介しました。

また、この間の非正規の待遇改善、定年引き上げ、配置基準の緩和問題に触れて、「保育から賃上げし、すべての労働者の賃上げにつなげよう」「保護者とともによりよい保育について考えよう」と参加者に訴えました。

公立保育所を守り 拡充させる運動を

2日目は、組合員を増やすとりくみや民営化とのたたかいなどの4つの分科会と、子ども家庭庁の創設や「5歳児向け共通教育プログラム」などの国が考える保育政策について実践を交えながら学ぶ講座が行われ、多数の参加がありました。

コロナによって、全国から集まることが難しいなか、リレー動画(写真参照)でエールを送り合うなど2日間でのべ750人以上が集会にオンラインで参加。公立保育所の役割や存在意義を確認し合い、公的保育を守り拡充する運動をすすめる意思統一ができました。

▲高知・安芸市職労の仲間

▲東京・板橋区職労の仲間

▲静岡・御殿場市労連の仲間

記念講演 戦争しないと決めるのは大人の責任

絵本作家 長谷川義史(よしふみ)さん

大阪在住の絵本作家・長谷川義史さんは、自身の絵本の読み語りやライブ紙芝居、ウクレレ演奏などを披露し、楽しませてくれました。

読み語りのなかで、2013年の沖縄全戦没者追悼式で、与那国島に住む6歳の少年がつくり、朗読した「平和の詩」に深く感銘を受けたエピソードを紹介。これを長谷川さんが『へいわってすてきだね』という絵本にしたことを話しました。

「みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい」という詩に「家族、学校、ともだち、動物、そして世界が普通の状態でこのまま続いてほしいという心から平和が生まれる」と強調しました。「子どもたちは願うことしかできないから、戦争しないと決めることは大人の責任。平和について子どもたちと考えてほしい」と語りました。

参加者からの質問に答えながら「人生は一度きりだから子どもたちには『好きなことをやって』と言っている。そのためにも世の中が平和でなければ」と結びました。

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