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〔94〕家族で楽しく仲よく痛車(いたしゃ)の道を極めん

かがやきDAYS2022年10月号 Vol.587

家族で楽しく仲よく痛車(いたしゃ)の道を極めん

山口・下松市職労 谷広(たにひろ) 史章(ふみあき)さん

▲アニメ『ゾンビランドサガ』をデザインした愛車とともに

2009年4月、入所間もない谷広史章さんが乗ってきた〝痛車〟を見た職員がザワついていたことを、目を細めて振り返ります。

数少ない手切りの痛車

痛車とは、車体にアニメやマンガ、ゲームのキャラクターなどで装飾した車のことで、基本的にはシートを貼って飾ります。最近はデジタル技術が進み、一枚のカッティングシートにキャラクターが多彩に描かれていると言います。

谷広さんの極みは、何色ものシートを手切りして貼りつないで完成させる点。その技術は、県内40台前後の痛車の中でも3~4人しかいません。

はじめたきっかけは「高校時代の同級生の痛車を見て、やってみたいなと思った」と谷広さん。現在の相棒はホンダS660で四代目です。

「萌えサミット」を夫婦で支えて

家族の受けとめ方を聞くと「妻は、はじめは乗るのが恥ずかしいと言っていた。今はこの作品のデザインにしてほしいと言い、娘は『すみっコぐらし』がいいと言っている」と返答。そしてよく聞くと、奥様は同じ車種のオートマに乗っていて、谷広家には2台の痛車S660があることが判明。夫婦で、家族で、「萌えサミット」をはじめ、他県のイベントに2台の痛車で仲よく参加しています。

この10月9日、隣の周南市で「萌えサミット11」が開催されます。奥様との出会いの場でもある「萌えサミット」に向けて、妻の痛車の製作に全集中。谷広さんは、第1回目の「萌えサミット」から痛車を展示しており、今では痛車部門の運営責任者。奥様も他部門のスタッフを引き受けるなど、夫婦二人三脚で「萌えサミット」を支えています。

この道も極めん

谷広さんの現在の職場は教育委員会総務課。公私ともに忙しい日々をおくるなか、組合の道も極めています。下松市職労で青年部長、機関紙『日刊こだま』編集長、執行委員などを歴任し、現在は副委員長6年目です。そのうえ、地域労連事務局長だけでなく、自治労連本部の監査委員を昨年から引き受けています。

家族を巻き込み、楽しむ谷広さんに脱帽です。

▲昨年11月、熊本市でのイベント『くまフェス』に参加した時のもの

▲『ゾンビランドサガ』の主人公たちが居住している設定となっている建物(佐賀県唐津市)の前で