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〔91〕だんじりも仕事も人とのつながりが大切

かがやきDAYS2022年6月号 Vol.583

だんじりも仕事も人とのつながりが大切

大阪・岸和田市職労 西川(にしかわ) 雅人(まさと)さん

▲団長の白い法被姿で(中央が西川さん)

生まれた時から身近にあるもの

毎年10月になると、岸和田市の6地区で「岸和田十月祭礼」(だんじり祭)が開催されます(※1)。法被を着て子どもから大人まで参加し、朝から晩までだんじりを曳いています。

「だんじり祭は生まれたときから身近にあった。祭に参加している近所のお兄ちゃんを見て、〝かっこいい〟とあこがれを持ち、自然と参加するようになった。だから青年団(※2)に入ったときはうれしかったです」と祭の魅力を語る西川さん。

2年前に青年団の団長になったものの、コロナ感染拡大で祭の開催が困難に。団長は1年交代であることから、いま西川さんは青年団の最高顧問となり、追い役(※3)として活動しています。

仲間づくりが自然にできる

青年団の活動は、だんじり祭のときだけではありません。「青年団は地域とのつながりを大切にしています。河川の掃除・神社の掃除・害虫駆除・泥上げ・ソフトボール・運動会・盆踊りなどに参加しています。冬には『火の用心』を呼びかけながら夜警もしています」と話し、地域に密着したとりくみをすすめています。

そのため、仲間づくりやコミュニケーションの取り方などは、青年団の活動から自然と身につきました。

施設営繕・子どもの安全を守るために

西川さんは学校校務員。「勤務先の小学校では、草刈りや害虫駆除、修理などなんでもします」と、青年団として地域で活動してきたことが仕事に活きていると感じています。また、大がかりな仕事のときは、他校の校務員と連携し、子どもたちが安心して学校に通えるようにとりくんでいます。その際も、「上下関係が厳しい青年団で培った、先輩との接し方が役に立っている」と話しました。

生まれ育った岸和田市で、文化を継承する素晴らしさ、仕事を通して地域とつながる大切さを感じながら、これからもがんばっていく決意を語ってくれました。

※1 岸和田市のだんじり祭は、九月祭礼と十月祭礼の2つがあります。
※2 岸和田に生まれ育った人にとっては、祭を曳くことが青年団に入ることであり、青年団に入ることが祭を曳くことです。
※3 曳き手の統率や前方の安全確認などを行う役

▲青年団の仲間と地車を囲んで