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すすむ非正規公共86 時給アップ・交通費支給を実現

愛知県本部 なごや介護福祉労組

▲なごや介護福祉労組の会議

なごや介護福祉労組は、名古屋市社会福祉協議会(以下、市社協)や民間事業所の訪問介護登録ヘルパー等介護労働者でつくる労働組合です。

市社協の事業所では、介護労働者の平均年齢が65歳を超え、高齢化がすすみ、市の敬老パス(有料)を使い、利用者宅をまわる労働者もいます。

津山美千子副委員長は、「以前は、市社協には3000人を超える登録もあったが、今では1000人ほど。低い賃金と厳しい労働条件では集まらない。ヘルパーや介護福祉士の資格を持って入所しても、現場で1人だけで利用者に対応しなくてはならず、横のつながりをつくることが困難。月に1度の会議で顔だけしかわからないこともあり、なかなか続かない」と厳しい実態を話します。

この間、組合は市社協との団体交渉を行い、国のケア労働処遇改善支援補助金を利用して時給40円引き上げを実現。また、これまで敬老パス利用者にも交通費を保障するよう求めてきましたが、2月からパスが回数制限されたため要求を強め交渉し、実費分支給を2月に実現しました。

津山副委員長は「時給を引き上げたが、利用者宅での実働時間が45分の仕事も多くなり、移動や待機時間もあって月収はいまだ低すぎる」「介護保険制度を抜本的に見直さなければならない。市社協に対しても『要介護1・2の生活援助を介護保険から外さないよう国や市へ働きかけを』『介護制度見直しをともに要望しよう』と呼びかけている」「仲間を増やしながら運動をしていきたい」と語ります。

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