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すすむ非正規公共84 ともに労働条件改善を訴えよう

広島自治労連 広島市留守家庭子ども会指導員労組

▲処遇改善を訴える広島市の会計年度任用職員の仲間たち

私は広島市の学童保育指導員を長年やってきました。市内に280施設あり、「子どもたちの放課後の生活を豊かにしたい」「保護者の子育てを応援したい」「子どもたちの成長発達を支援したい」の思いで指導員は働いています。しかし、この思いを支える労働環境になっておらず、指導員が長く働き続けることができない現実があります。

昨年、自治労連学童保育連絡会が行ったアンケートでも、各自治体の学童保育で働く指導員の多くが会計年度任用職員であり、劣悪な労働条件であることがわかりました。「勤務時間が短いから」「非正規でいい」と低賃金・不安定雇用にされて、担い手不足を招いており、現場運営はより厳しくなっています。広島市では4月から68人の欠員でスタートです。労働条件改善と人員不足解消は待ったなしです。

住民サービスを支えている誇り

広島市の指導員は「短時間勤務」とされています。しかし、この間、コロナ感染防止策として全国で一斉休校になった時も、多くの学童保育が朝から開所しました。開所日数は年間250日以上で、そのうち一日保育は150日以上あり、「短時間勤務」で済まないことは明らかです。

学童保育だけでなく、保育士や学校給食調理員などさまざまな職場で専門性をもって働く職員の多くが非正規です。年収200万円程度で自立できず、結婚や出産・育児を機に働き続けることをあきらめる職員は少なくありません。このままでは住民サービスの継続も困難になってきます。

非正規雇用職員が住民サービスを支えていることに誇りを持ちながらも、劣悪な処遇であることをもっと知らせていく全国的な運動が必要です。私も職場の仲間や保護者とともに学童保育の充実と職員の処遇改善を求めて運動しています。労働組合へ加入し、ともに労働条件改善を訴えていきましょう。

▲大内理枝さん

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