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〔82〕空手でお互いを理解し尊重し合う精神を

かがやきDAYS2021年8月号 Vol.573

空手でお互いを理解し尊重し合う精神を

大阪・守口市職労 坂本(さかもと) 惠(めぐみ)さん

▲厳しい規律を教えながらも心温かい坂本さんです

びっくりの連続

「日本スポーツマスターズ空手道競技」に9年連続を含む11回出場、最高成績は第5位、今年9月に開催される岡山大会でも大阪府代表に決定しています。

これだけでもびっくりさせられる坂本さんですが、空手を始めたのは守口市役所に就職してからと聞き、さらにびっくり。近畿大学附属高校時代は応援団で、野球部が甲子園に出場した時は応援団長でした。大学時代は日本拳法、守口市役所に入庁後は剣道部に入り初段を取得。その後、空手道部に入部。たくさんの経歴を持っています。

組合では職員支部執行委員として奮闘し、市役所を退職後も守口市職労の組織支援員として組合活動を支え続けています。

子どもたちのために

そんな坂本さんは40歳頃、休部していた守口市役所空手道部を再建し、その後、地域の子どもたちに教えるようになりました。現在は、会派師範・全日本空手道連盟公認5段位・全空連公認全国組手審判員・都道府県形審判員資格を取得し、大阪市空手道連盟理事長として空手道の普及・向上にも努めています。

地域の子どもたちに教え始めたきっかけは、「空手をしたいけど近くに道場がない」「既存の道場ではお金が払えない」などの理由で空手を学ぶことができない子どもたちの役に立ちたいと思ったからです。

子どもたちが練習の成果を発揮し、大会で良い成績を残すことが楽しみで、子どもたちに大会に出場してもらうためにと、坂本さん自身も大会に出場するようになり、今では全国大会の常連となっています。

気力・体力の続く限り

「言葉では理解できないことも、空手を通じて理解し合えることがあります。お互いを尊重し合うのが空手だと思っています」と語る坂本さん。

「空手を自分の生涯スポーツとして、日本スポーツマスターズ空手道競技への大阪府代表選手として出場し続けることが目標です。そして、気力・体力の続く限り、地域の子どもたちと楽しく空手の練習に励んでいきたい」と、今後の抱負を語ってくれました。

▲指導中の坂本さん(コロナ禍以前に撮影)

▲教室ではみんなマスク着用で練習します