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地震による漏水・断水 磨いた技術で迅速復旧

東京水道労組(東水労)

▲東水労の神岡光雄委員長

10月7日夜、関東地方で地震が発生し、東京23区内を中心に道路冠水がありました。原因は道路に設置された「空気弁」からの漏水でした。断水や濁水が発生した箇所もあり、緊急招集された東京都水道局職員が徹夜で復旧作業にあたりました。

漏水は翌朝までにすべて解消。マンホールから水が噴き出すなか、首まで水に浸かりながら止水作業を行う職員の姿が中継され、水道局に感謝の声が全国から寄せられました。

一方、昨年東京都は「東京水道長期戦略2020」を示し、水道事業の「包括委託」「現業業務は、業務移転を推進」をねらっています。東京都水道局は1980年代に約7000人いた職員が、現在3800人まで減員。

東水労の鶴岡秀將書記長は「人員不足で限界を超える状況のなか、直営であることと、たゆまぬ努力で技術力を磨いてきたことが今回の迅速かつ正確な対応につながった。安易な包括委託や民営化では技術やノウハウは継承できない。緊急事態に備えるためにも、計画的な採用と技術を磨く人材育成は欠かせない」と問題を指摘しました。

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