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〔74〕元気もらえる演奏がうれしい

かがやきDAYS2020年12月号 Vol.565

元気もらえる演奏がうれしい

京都・精華町職 山田(やまだ)憲史(のりふみ)さん

▲組合の書記局で吹奏楽団のジャケットを着て取材に応じてくれました

始めたきっかけは ただ「カッコイイ」

学生時代からサックスを演奏していた山田憲史さんは、職員組合の旗びらきや友人の結婚式などでソロ演奏するサックス奏者です。仕事が忙しく、練習参加や演奏会出演に波がありますが、現在も楽団に所属しながらマイペースに活動を続けています。

サックスを始めたきっかけは、「ただ『カッコイイ』と思いまして」と照れ笑い。中学の時、友人3人と女性ばかりの吹奏楽部に入ったそうです。「中学ではパートの定員があってサックスパートには入れず、独学でサックスを練習しました」と話す山田さんですが、大学時代には吹奏楽部のリーダーとして、大阪・御堂筋パレードで演奏・指揮をするまでになったと胸をはります。「自分の出す『音』や『パフォーマンス』でみんなが笑顔になるのがうれしい」と音楽の魅力を話してくれました。

ジャンルを問わない「コラボ」に楽しさ発見

就職してしばらく休止していた演奏活動ですが、友人からの誘いもあり隣県の吹奏楽団に所属し、中・高生との合同演奏やさまざまなジャンルのプロ奏者とのコラボ演奏を行ってきました。コラボ演奏は、今まで経験したことのないパワーを感じ、これまでの吹奏楽の形にとらわれない「年代・ジャンルを越えた新たな音楽の魅力」を知ることになったそうです。

印象に残っているのは、大きな住宅展示場でのフラッシュモブ(雑踏で歩行者を装って通り、公共の場に集まり前触れなくダンスや演奏などを行う)や落語家の桂九雀さんとコラボした吹奏楽落語『忠臣蔵』で、上方落語の聖地である繁昌亭等の舞台に立ち、四十七士討ち入りの衣装に身を包み、より臨場感あふれる忠臣蔵を表現したそうです。「会場全体が一体となり盛り上がりました」と演奏する楽しさを笑顔いっぱいで話してくれました。

元気もらえる音楽 コロナ禍でも工夫して

「音楽は演奏する側も聴く側も元気になれると思います」と山田さん。「コロナ禍であると同時に、多忙で演奏活動は満足にできていません。最近はさまざまなアプリを使って自宅などから音を発してリモート合奏するとりくみも行われているので、今後はそのような活動にも参加していきたいです」と、気持ちを新たにしています。

▲落語とのコラボ演奏は評判となり新聞報道もされました

▲練習で集まってくる楽団のメンバーは世代も出身もさまざまで楽しいと山田さん