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第42録 ようこそ宮城 魅惑のこけしワールドへ

いい旅ニッポン見聞録2019年10月号 Vol.551

豊富な泉質の5つの温泉地

ようこそ宮城 魅惑のこけしワールドへ

宮城県大崎市・鳴子温泉郷

▲「みやぎ蔵王こけし館」の圧巻のこけしたち。これはごく一部

歴史ある温泉パラダイス

鳴子温泉郷には、鳴子(なるこ)・東鳴子・川渡(かわたび)・中山平(なかやまだいら)・鬼首(おにこうべ)の5つの温泉地があります。温泉として分類される泉質10種類のうち8種類も楽しめる温泉パラダイスです。

鳴子温泉郷の歴史は、1000年を超えるそうです。源義経が兄の頼朝に追われて平泉へ落ちのびる途中に立ち寄ったことや、松尾芭蕉が「奥の細道」で鳴子から出羽街道の尿前(しとまえ)を通ったことから、周辺にはゆかりの名所などもあります。

こけしを見分けられますか?

さて、そんな名所をさしおいて、鳴子の“イチオシ!”はこけし。橋の欄干もこけし。温泉旅館のロビーにもこけしがズラリと並びます。

こけしは東北6県が主な産地で、宮城の鳴子系、作並(さくなみ)系、弥治郎(やじろう)系、遠刈田(とおがった)系、青森の津軽系、岩手の南部系、秋田の木地山(きじやま)系、山形の肘折(ひじおり)系などなど多くの系統があり、柄や表情・技法などが違うそうですが、素人にはよくわかりません。

こけしの最も古い産地が鳴子で、江戸時代に椀や盆をつくった木地師たちが温泉土産の玩具として作り始めたのだとか。鳴子系の特徴は首を回すとキュッキュッと音が鳴ること。優しい顔立ちで、中心部に小さくかわいく絵付けされ、肩と裾が張っています。胴は少しくびれ、頭頂には前髪とふた束の髪、赤い髪飾りが描かれることが多いそうです。

第3次こけしブーム到来中

最近は第3次こけしブームが起きているそうで、若いコレクターも急増中。あなたもとりこになるかもしれません。

鳴子の「日本こけし」館に行ってみましょう。絵付け体験もできます。さらにこけしを知りたくなった人は足をのばして遠刈田温泉近くの「みやぎ蔵王こけし館」で圧巻のコレクションを堪能しましょう。周囲をすべてこけしに囲まれ、こけしワールドに引き込まれます。膨大なコレクションの多くが個人のコレクターからの寄贈です。素朴な愛らしさ、木を使った手仕事の温かさがコレクターの心をくすぐります。

お土産もやっぱりこけし。伝統のこけし以外にも新しい作家のものや、こけしクリップ、こけしマステ(マスキングテープ)やブローチなどこけしをモチーフにしたかわいい雑貨が人気です。

▲東鳴子温泉・旅館大沼

▲鳴子温泉へ向かう橋の欄干にもこけし

▲かわいいこけしグッズ。いちばん人気は仙台こけし

見聞録メモ
【日本こけし館】
宮城県大崎市鳴子温泉字尿前74-2
問い合わせ0229-83-3600
【みやぎ蔵王こけし館】
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字新地西裏山36番地135
問い合わせ0224-34-2385