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〔59〕自分なりのやり方で勝てることが楽しい

かがやきDAYS2019年7月号 Vol.548

自分なりのやり方で勝てることが楽しい

千葉・大網白里(おおあみしらさと)市職 町田(まちだ) 建(たつる)さん

▲アニメのキャラクターが対戦する時に使う道具を腕に装着して決めポーズ

大網白里市役所商工観光課の町田建さんは、市役所に入って3年目。税務課で2年勤務した後、春から商工観光課に異動してがんばっています。

そんな町田さんが熱中しているもの、それがトレーディングカードゲームの「遊戯王」です。

「トレーディングカードゲーム(TCG)」とは、無数に存在するカードを一定のルール内で束にしたもの(デッキ)を用意し、デッキを持った者どうしで1対1の対戦をするゲームです。TCGはその誕生から現在まで、世界中で高い人気と商業的成功を収めています。

そんなTCGの一種である「遊戯王」は、元々は同名の漫画のなかに登場するゲームの一つ。それが読者に好評で実際のカードゲームとして発売されました。その後、アニメ化の効果もあって人気が広がり、現在は世界で一番売れているカードゲームとなっています。

町田さんも、アニメの放送によって友人たちの間で流行ったことから始めました。それが小学生の頃のことで、受験などで休んだ時期はあったものの、現在まで17年間続けています。

17年のなかで集めたカードは5~6000枚あるといい、「同じカードでも絵柄や珍しさが違うものがあるので、遊ぶだけでなくコレクション性も高い」と町田さん。特に珍しいものは高値で取引されるそうで、コレクションのなかには8万円は下らないというものも。また、アメリカに行った友人からもらったという思い入れの深いもの(写真)もあり、「家では財布よりも遊戯王のカードを大事に保管しています」と言うのもうなずけます。

カードを集めるだけでも楽しめますが、やはり実際に対戦するのがカードゲームの醍醐味です。「遊戯王」では定期的に大会が開かれており、地域のカードショップで毎週行われる小規模のショップ大会から、年に一度の世界大会などがあります。

町田さんは、毎年世界大会の予選に参加しています。「世界大会に行くには膨大な知識と戦略が重要になる。常に第一線にいないと難しい」と勝負の世界の厳しさを語りながらも、「自分が考えた戦略が上手くいって勝てるとうれしい」「劣勢から覆せるものが決まると気持ちいい」など、対戦することの楽しさを教えてくれました。

町田さんにとって「遊戯王」は、仕事や食事のようになくてはならない生活の一部。日々、世界大会出場の夢に向かってがんばっています。

▲アメリカに行った友人から貰ったカード