「えっ？ロボットってまだ東大に入れないの？」。いまやコンピューターは、１秒間に一京回も正確に計算でき、将棋のプロにも勝てる、車の自動運転も実用化されようとしているのに、と思われる人も多いと思います。著者の参加するプロジェクトチームが構築する「東ロボ」君の東大合格への悪戦苦闘が中高生向きに臨場感を持って描かれます。

数十年後には、私たちの仕事の大半が人工知能（ＡＩ）に奪われるなどと言われていますが、本当にそうなのでしょうか。改めて、コンピューターが苦手な私もきちんとＡＩの可能性と限界を学ぶべきという思いを強くした一冊です。

新曜社
2018年５月発行
四六版　272ページ
価格：1,500円＋税