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〔23〕「龍踊り」「ペーロン」に情熱注ぐ

かがやきDAYS2016年4月号 Vol.509

「龍踊り」「ペーロン」に情熱注ぐ

長崎市従組 松尾 夕子さん
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▲龍を操る松尾さん

 長崎市役所の国民健康保険課で仕事をしている松尾夕子さん。職場では、「お昼時、右手にマウス、時には受話器で、左手でお弁当を食べています」と多忙な松尾さんですが、龍が宙を舞うように演じる「龍(じゃ)踊(おど)り」を披露し、またある時は、銅鑼(どら)・太鼓が鳴り響く中で競漕する「ペーロン」の漕ぎ手でもあります。

 中国の旧正月を祝う行事「春節祭」を起源とする、長崎の冬の名物詩「ランタンフェスティバル」。長崎市内にランタン(中国提灯)が幻想的に飾られる、そのランタンに出会ったことで人生が変わったと話す松尾さん。入職前から、ボランティア団体「アジアフレンドシップナガサキ」で活動し、その活動を通じてランタンと出会います。フェスティバルではボランティアで綿菓子屋を出店しています。当時は「龍踊りは見ているだけでしたが、祭りを通じて次第に龍踊りへの熱が高まりました」

 子どもの頃から好きだったペーロン、その漕ぎ手となるのは入職してからで、1年目はペーロン部があることに気が付かず、「2年目は必ず、かっちぇてもらう(仲間に入れてもらう)」との強い思いで、ペーロン部に入部します。職場の仲間とともに激しい練習をこなし「長崎ペーロン選手権大会」での優勝をめざします。

 入部からほどなくランタンで龍踊りへの熱が増した松尾さんは、地域の活性化を目的に立ち上がった「十善寺龍踊り会」に入ります。「学校を中退した人、母子家庭など十善寺はいろんな人の居場所になっています。ここでは、世代の違う交流があり、たくさんのことを教えられました。地域の子どもたちの成長も感じられて楽しい」と笑顔で話す松尾さん。今後は「観衆が度肝を抜くような、龍踊りを披露したい」と力を込めます。

先輩の後押しで組合へ

 組合加入のきっかけは人柄や豊富な知識を持つ先輩からの「組合には入っておくべきだよ」の一言が背中を押したと話します。

 「自治労連の東日本大震災でのボランティアに参加してから、自身の組合活動に変化があった」という松尾さん。「県本部から、『新規採用者説明会のときにボランティアの報告をしてほしい』と言われ、それを機に、現在では長崎市従組の女性部書記長を務めるようになりました」

 「産休や育休などの諸制度が作られたのは先輩たちが頑張ってきたからこそです。こうした歴史をもっと伝えていきたい」と語ります。

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▲長崎市役所での松尾さん
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▲激しいペーロンの漕ぎ手でもあります
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▲龍の動きを操るには細かい変化のある動きが重要です