メニュー

住民のいのち地域医療を守れ

第19回 自治体病院全国交流集会

第19回自治体病院全国交流集会が、11月9日~10日、長野県千曲市内で開催され、全国から120人が参加しました。厚生労働省による再編・統合がねらわれている424病院リストや政府の社会保障削減政策の問題点などを学び、各地域や職場での課題やとりくみを交流しました。

公立・公的病院の再編・統合 名指し公表に広がる不安

自治体病院の役割ますます重要

開会にあたり、高柳京子副委員長は「全国で自然災害が発生し、甚大な被害が出ているもとで自治体病院の役割はますます大きくなっている。厚労省による『再編・統合』の再検証の具体的議論を求める424病院リストに対して、全国で大きな怒りの声があがっている。社会保障・地域医療を守り、住民と医療労働者のいのちと健康を守るため、自治労連に結集し声を大きくあげていこう」とあいさつ。

全体会では、NPO法人医療制度研究会の本田宏副理事長が「公的病院再編・統合のルーツは明治維新! 社会保障崩壊をどう食い止める?」と題して記念講演を行いました。

外科医師の本田氏は、自然災害が頻発するもとでの住民のいのちを守る公立・公的病院の重要性、医師の偏在だけでなく絶対数が不足していること、政治とメディアの関わり、歴史からみた現在の社会情勢など、幅広くユーモアを交えて話しました。

各地で地域医療を守るたたかいを

全体会では、災害時の自治体病院のあり方(千葉県職労)、地域医療を守る会のとりくみ(大阪・貝塚市職労)、サービス残業根絶に向けたとりくみ(滋賀県職)、新公立病院改革ガイドラインをいかしたとりくみ(長野・浅間総合病院労組)が報告されました。

会場からも都立病院独法化反対のとりくみ(東京)、三重から424病院問題に対する県知事・県議会議長要請のとりくみ、高知から職員アンケートにもとづく市長・病院長要請のとりくみなどについて発言がありました。2日目の分科会を含め、全国の仲間が交流し、「住民のいのちと地域医療と職場を守ろう」と確認し合いました。

▲講演する本田宏氏

▲2日目には「医療現場の長時間労働・サービス残業改善のとりくみ」「仲間を増やして、要求実現させるとりくみ」「地域医療構想でどうなる、私たちの仕事」の3つの分科会と「実効性ある36協定の締結をめざして」の講座が行われました

関連記事

関連記事