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第23回 埋蔵文化財関係職員交流集会

地域の魅力を伝え守るのは私たち

▲2日目の全体討論

第23回埋蔵文化財関係職員交流集会が1月26~27日に名古屋市で開催され、10県18職場から36人が集いました。

1日目は、埋蔵文化財を取り巻く特徴的な情勢が報告されました。「宇治市における首長部局移管」の報告では、都市整備部に文化財を担当する新しい課を設け、あらゆる制度を駆使して歴史的資産を守っていること、「大阪府の文化財保護行政に表れた政治潮流」について、公務労働の産業化・少子高齢化と人口減による地域社会の危機などにより、文化財保護も大きく影響を受けていることなどが報告されました。

2日目の全体討論では、それぞれの職場の労働条件と課題や体制、仕事で工夫していることなど、全参加職場からの活発な発言がありました。「目の前の業務ばかりになっているが、この交流集会は、さまざまなことを考える大切な集会である」「文化財は地域に密着しており、その魅力を引き出すことができる」などの声が聞かれました。

行政全般で職員の高齢化と急速な世代交代がすすみ、発掘技術の伝承や仕事のノウハウが伝えられないことなどが大きな問題になると予想されます。

地域社会に対して埋蔵文化財の魅力を伝え、守ることの重要性が明らかになりました。今回も全国の仲間と深く交流できたこと、そして「継続は力」ということを参加者全員が実感した集会となりました。

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