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第137館 湯河原で十津川警部になれるかも

日本列島 おどろき・おもしろミュージアム2013年10月号 Vol.479

神奈川県湯河原町 西村京太郎記念館

湯河原で十津川警部になれるかも

十津川警部が亀井刑事(通称・亀さん)とともに難事件を解決していくトラベルミステリーの第一人者・西村京太郎の記念館が湯河原にあります。西村氏が静養に訪れた湯河原の気候風土と人情の厚さに魅かれ、終の住処と決めたことをきっかけに2001年9月に開館しました。
入口を入ると、床には死体の跡と血痕が! ドキドキしながら血痕を追って階段を昇り2階に行くと、そこは展示室。ミステリー作家の記念館ならではの演出です。
展示室では壁際に陳列された西村氏の単行本が目に飛び込んできます。出版第一作『四つの終止符』から最新作まで400点余りの全作品を発行順にラインナップ。一番の見ものは中央に置かれた鉄道の大ジオラマ。使われている模型は実物の約150分の1の大きさで、5本の線路が交差し、ボタンを押せば0系やE5系の新幹線などが走ります。鉄道マメ知識を示した「亀さんガイド」も付いています。楽しいのは「殺人現場&死体を探せ!」という十津川警部からの挑戦状。「このジオラマの中で殺人事件が起きています。場所は4箇所、死体は5体。すべて見つけることができれば捜査一課の仲間入りができるかも?」と書かれています。「亀さんヒント」まで出され、探さずにはいられません。しかし、これがなかなか難しいのです。賞品がもらえるわけではありませんが、挑戦してみてはいかがでしょう。
1階の「茶房にしむら」では、西村氏のサイン入りカップで出される「京太郎コーヒー」が人気で、飲み終えた後のカップは持ち帰ることができます。さらに、ファンにとってたまらないのは毎週日曜日のサイン会。記念館の隣に住む西村氏がこの茶房で開くもので、ファンとの交流が西村氏の励みになっているようです。ミステリーと鉄道、両面から楽しめる記念館へ、あなたも「捜査」に来てみませんか。

▲千歳川沿いに建つ西村京太郎記念館

▲捜査の始まりです。2階へどうぞ

 


ミュージアムメモ
所在地/ 〒259-0314 神奈川県湯河原町宮上42番地29号
電話/ 0465-63-1599
交通/ 徒歩:JR湯河原駅より15分
  バス:箱根登山バスで不動滝・奥湯河原方面行き「小学校前」下車
開館時間/ 午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
入館料/ 一般800円、中・高・大学生300円、小学生100円
休館日/ 毎週水曜日、年末年始

※サイン会の実施については、当日記念館に電話して確認を