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第118館 波の下に生きるたくさんの「いのち」に出会える

日本列島 おどろき・おもしろミュージアム2012年新年号 Vol.458

神奈川県藤沢市 新江ノ島水族館

波の下に生きるたくさんの「いのち」に出会える

 新江ノ島水族館は、江ノ島水族館の後継施設として2004年4月にオープンしました。  展示は「相模の海ゾーン」「深海コーナー」「冷たい海・暖かい海ゾーン」「ペンギン・アザラシ・オットセイゾーン」などに分かれ、それぞれの生息地で活動する海の生き物たちの姿が楽しめます。注目すべきは、館内最大規模を誇る「相模湾大水槽」。この大水槽は2つの造波装置で常に波を発生させ、相模湾の環境を再現しています。相模湾は暖流と寒流がぶつかる外洋の近くにあり、深海・岩場・砂浜・干潟など、さまざまな環境を持っているため、多様な生き物の宝庫となっています。見ものはマイワシの大群。約8000匹のマイワシが群れながらうねり泳ぐ姿は圧巻です。  もうひとつ、人気を呼んでいるのは、水族館ではおなじみのイルカショー。アシカやオットセイが客席に出てくるなど「きずな」というテーマで人とのふれあいを大切にしています。ショーの花形はやはりイルカです。バンドウイルカたちがトレーナーの合図に合わせて盛大に水しぶきをあげながらジャンプする姿は爽快そのもの。回転ジャンプやスクリューを描きながらのジャンプなど、見事なパフォーマンスを楽しんでください。  最後に紹介するのは「オオウミウマ」。2012年の干支であるタツノオトシゴの仲間です。ウミウマは「海馬」と表記し、タツノオトシゴの日本の別名のひとつ。細長い管状の口、ふくらんだ腹部、長い尾で縦に泳ぐ姿は何ともかわいらしいですが、水草の陰や水槽の脇にいるので目立ちません。どこにいるのか探すのも、この水槽の楽しみのひとつです。

▲「暖かい海ゾーン」のサンゴ礁水槽。左上にいるのはツマグロ(メジロザメ科のサメ)

▲オオウミウマ

▲片瀬海岸沿いに建つ新江ノ島水族館

ミュージアムメモ
所在地/ 神奈川県藤沢市片瀬海岸2−19−1
問い合せ/ 0466−29−9960
交通/ 小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅より徒歩3分
営業時間/ 午前9時(12月〜2月は午前10時)〜午後5時
休館日/ 年中無休
入場料金/ 大人2000円、高校生1500円、中・小学生1000円
HP/

http://www.enosui.com/