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【シリーズ136】カードマジックの不思議現象を楽しんで

My Way My Life2011年12月号 Vol.457

神奈川県職労連 川野辺 雅俊(かわのべ まさとし)さん

カードマジックの不思議現象を楽しんで

 春の新入職員歓迎会や、神奈川県職労連の新春旗開きで見事なカードマジックを披露し、人気の川野辺雅俊さん。  テレビで見た前田知洋(ともひろ)マジシャンのカードマジックに魅せられ、本やDVDを参考に独学で始めたのが6年ほど前でした。「マジックは、同じ現象であっても、演じる人が変わればやり方やスタイルが変わります。自分なりにどうアレンジするかを考えるのが楽しいところです」と語ります。  マジックを見る人たちもさまざまななかで、川野辺さんは相手に感じたインスピレーションで見せ方を演出すると言います。たとえば、「マジックを楽しもうとしている」と感じられた人の場合には、その人のひいたカードを言い当てる時にズバリと言うよりも「赤いマークではありませんか?」など、まずワンクッションおきます。相手がドキっとしたところで、「ダイヤのエースですね?」と言い当て、驚きをさらに大きくさせます。「楽しむよりも、タネを見破ろうとしている人もいますね。始めたばかりの頃はバレないようにと必死でした。相手を巻き込む余裕が出てきたのはここ最近です」と、当時のドキドキぶりを思い出し、苦笑いします。  驚きの連続に、ついつい「もう1回みせて!」と言いたくなるところですが、マジックには「二度くりかえしてはならない」という原則があります。同じマジックを見続けた人は、タネに興味が移ってしまうと川野辺さんは強調します。「『不思議だな』『どうしてかな』と感じてもらいながら終わることが大事です。これからも、身近でどこでもできるカードマジックで、見る人に不思議な現象を楽しんでもらいたい」  では最後に、川野辺マジックをご紹介。取り出されたのは赤いカード。相手にひいてもらった1枚をカード束のなかに入れます。この時、カードを入れる場所は相手に選んでもらいます。さて、最初にひいたカードはどれでしょう? 川野辺さんがカード束の上で右手を交差させると、カードがすべて青になりました! そのなかに1枚だけ赤いカードが…ひいてみるとそれはまさしく最初にひいたもの。「どうして!?」と驚く相手の顔を、川野辺さんはニコニコ笑いながら見つめています。

▲「いろいろなマジックがあるなかで、カードマジックなら身近でどこでもできます」と川野辺さん

▲2011年1月、神奈川県職労連の新春旗開きでマジックを披露

▲カードを一瞬のうちに裏返しにする指使いにもご注目ください