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すすむ非正規公共118 労働条件改悪をはね返し有給休暇20日など勝ち取る

奈良自治労連 大和高田市学童保育指導員労組

▲職場訪問で成果を伝え組合加入を呼びかける役員(写真奥)

大和高田市学童保育指導員労働組合(以下、組合)では、2024年4月からの委託先変更にともない指導員の労働条件が一方的に改悪されました。株式会社明日葉(以下、明日葉)が新しく受託することになり、指導員は明日葉の準社員として雇用されることになりました。明日葉は大和高田市に提出したプロポーザル提案書に「現状以上の待遇で雇用します」と明記していました。

しかし、有給休暇は20日から10日に半減。病気休暇や子の看護休暇などが改悪され、タイムカードは15分未満が切り捨てられ、恒常的に不払い残業が発生しました。組合は団体交渉での解決を求めましたが、明日葉は「大和高田市の学童だけを特別扱いできない」と要求を拒否。不誠実な団体交渉が続きました。

そこで組合は今年4月に葛城労働基準監督署に不払い残業を申告。5月には県労働委員会に不誠実な団交に対するあっせんを申し立てました。

労基署はすぐに立ち入り調査に入り、5月に明日葉へ是正勧告。残業は1分単位で計算されるようになりました。是正勧告で明日葉の他事業所の労働者にも改善があったそうです。さらに6月の市議会で取り上げられ、堀内大造市長は答弁で解決に向けて市が指導することを約束しました。

その結果、10月の県労働委員会で有給休暇を20日付与することなどあっせん案が示され合意へ。組合はこの成果を確信にして、引き続き労働条件の改善と仲間を増やす活動に奮闘しています。