一人ひとりが主人公だから楽しい
レバカレ2025 レイバーユニオンカレッジ in 東京
▲各地のとりくみを交流し学び合ったレバカレ
全労連「労働運動交流集会(レバカレ)2025」が10月11~13日、東京都内で開催され、全国から700人(自治労連から140人)以上が参加。70の分科会などで運動の実践や教訓を交流する場となりました。
自由で多彩な分科会運営 主体的になれる工夫も
レバカレでは、相手との関係構築の手法を学び労働運動にいかすことやさまざまな分野の課題など、70もの分科会が開催されました。
参加者は自分の興味・関心に合わせて分科会を選択。途中退席や移動も自由というオープンな運営も斬新でした。少人数での対話などで語られた組織活動の経験や教訓をそれぞれの参加者が自らの糧とする「対話と学びあい」のヒントが詰まっていました。
レバカレに参加した岩手・大船渡市職の鎌田菜々子さんは「大勢の場で話すことが苦手で、どうすれば積極的に発言できるかを学ぶために参加した。3~4人だと発言しやすい。心理的安全性を高め、肯定的に話すことが重要だとわかった」と話しました。
労働運動の未来を変えるのはみなさん
レバカレには、アメリカで労働者教育や活動者育成のワークショップなどを実践する「レイバーノーツ」の理事長エレン・D・フリードマンさんがゲストで参加。米国労働運動の現状やパネリストの実践報告にふれながら、「仲間を増やし要求を実現するためには、①職場の力関係を理解し可視化すること、②分断を乗り越えグループをつくること、③行動に立ち上がる際の不安や恐怖を乗り越えること、④行動後にふりかえり次の行動を考えることが重要」とアドバイス。最後に「日本の労働運動の未来を変えるのはみなさん」と参加者を励ましました。
▲地域手当の問題を取り上げた自治労連の仲間「チーム0%」の分科会
▲アメリカの労働運動の変化を伝えるフリードマンさん(右)
レバカレに参加して
埼玉・入間市職 大村 遼さん
3日間を通して、産別組織を超えて多くの組合員と交流できました。安心できる環境で、みんなで悩みを共有し、お互いが経験を語り合うことで、いっそう組合運動を前進させようという気持ちになりました。まさに「対話と学びあい」であり、単組の活動でも取り入れていきたいです。