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25秋季年末闘争 心強くて頼りになるのは労働組合

対話と学びあいで職場の声・実態にもとづく運動を

▲職場訪問時、センターで育成したトマトを手に、農業技術センターの組合員さん

全国各地で秋季年末闘争がとりくまれています。団体交渉や職場報告など要求実現の運動と一体に、組合の大事さや未加入者の疑問にこたえる、「対話と学びあい」が実践されています。秋の組織拡大運動や「わたしの仕事・要求カード」を活用した各地の奮闘を紹介します。

要求実現と組合の役割を語って仲間づくりを追求 [神奈川県職労連]

組合の魅力や役割を粘り強く伝え声かけ

神奈川県職労連では、年々組合加入が厳しくなるなか、粘り強く声かけを続けて少しずつ仲間を増やしています。

農業技術センター分会では、各職場で組合の取りまとめ役や先輩組合員が未加入者に対して「組合に入った方がいいよ」と4月から気軽に声をかけ続けていくことで組合加入につながりました。

また、精神医療センター分会では、新規採用者を中心に「患者さんに安心・安全の医療を提供できる労働環境を実現するため、賃上げや人員増など労働条件改善を求めるためには組合が必要」「この間も人員体制確保や賃金の底上げを実現してきた」ことを現場で伝えて組合加入を実現。そのなかで青年が役員を引き受けてくれるなど分会執行部が元気になっています。

「未来プロジェクト」で青年とのつながり強く

また、県職労連組織部では「まず若い組合員とのつながりを育もう」と「未来プロジェクト」を立ち上げました。工場夜景クルーズ(6月)や新採歓迎バーベキューを実施するなかで、組合加入にもつながりました。

また青年4人が未来プロジェクトのメンバーになり、12月企画や来年の企画など「未来プロジェクトで自らがやりたいこと」を出し合って、つながりと交流の輪を育もうとすすめています。

秋季年末闘争もすすめながら、自らの言葉で「組合って大切で楽しいんだよ」と伝えて仲間を増やしています。

職員の不安や期待、思いに全力で応えたい [大阪・門真市職労]

大阪・門真市職労は10日10日、10月採用の新入職員歓迎会を開催。参加した新入職員をはじめ全員で自己紹介スピーチやビンゴゲームを楽しみました。

新規採用者からは「さっそく新人同士の交流の場をつくってくれて感謝」「どんな仕事をするのか不安で仕方なかったが、職場に組合があってよかった」「職場を超えて知り合いを増やしたい」などの声が上がりました。

組合から、「いい仕事をするには、働きやすい職場と労働条件が必要。ぜひ組合加入を」と呼びかけました。

職員一人ひとりの声を聞き、疑問や思いに応えることで、組合への加入につながっています。当局を相手に裁判でたたかっている門真市職労は、対話することの重要性を共有しながら、仲間づくりの活動に力をいれています。

▲新入職員歓迎会で、みんなと楽しく交流

「わたしの仕事・要求カード」で見える化・集約していこう [青森・五所川原市職労]

自治労連では、秋季年末闘争と合わせて、組合員が自ら仕事を語り、住民のためのいい仕事をめざす職場自治研活動として、「わたしの仕事・要求カード」のとりくみを提起しています。

青森・五所川原市職労では10月17日、中央委員会を開催。これまではグループトークなどで質疑・討論を行ってきましたが、今回は「わたしの仕事・要求カード」を参加者に書いてもらい、ホワイトボードに貼り出して討論しました。

討論をするなかで「『愚痴』だと思っていたことが『要求』だとわかった」「次は職場でのとりくみにも挑戦してみたい」などの積極的な声が出されました。

五所川原市職労では毎年全国でとりくまれる「働くみんなの要求・職場アンケート」についても、独自項目を加えて、いち早くすすめています。「わたしの仕事・要求カード」やアンケートで寄せられた声・要求を秋季年末闘争の交渉に反映させていく決意です。

▲「わたしの仕事・要求カード」を実践する五所川原市職労(上)、同カード(下)