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不当な公務外認定はねのけ運動の力で逆転認定

勤務中の転倒は公務災害 [京都市職労]

▲記者会見を行った京都市職労と弁護団

労働環境が過酷になるなか、労働安全衛生活動がますます重要になっています。京都市職労では、勤務中の転倒事故で公務外となったものを運動の力で逆転認定させました。7月28日に行われた第26回労働安全衛生・職業病全国交流集会の報告とともに紹介します。

勤務中の事故なのに公務災害認定されず

京都市職労組合員のAさんは2023年3月、公務で訪問先への移動中に、工事で仮舗装された道路の段差につまずいて転倒。顔を7針縫うケガを負いました。勤務中のケガのため、公務災害を申請しましたが、地方公務員災害補償基金京都市支部は「路面に危険はなかった」とまさかの「公務外」の認定となりました。

Aさんは審査請求、再審査請求を行い、京都市職労をはじめ、京都自治労連、京都自治労連弁護団が支援を行いました。

署名など支援を広げ逆転で認定勝ち取る

民間の労働災害では「勤務中に何もないところでの転倒事故」は当然認定されます。「だれにでも起こり得ること」だと京都市職労は、Aさんの公務災害認定を勝ち取るため、署名活動など支援を職場や地域で訴えました。「これが認められないのはおかしい」と全国から署名が集まり、集まった署名を地方公務員災害補償基金審査会に提出。

そして今年4月、地方公務員災害補償基金審査会は、当初の決定を覆し、公務災害であると認定しました。