青年たちが学び感じた 仕事、平和への思い
▲静岡市内の承元寺取水口と清水谷津浄水場、静清浄化センターを見学しました
「人員不足と技術の継承をどう解決するのか」「平和を守るために自治体労働者として何ができるのか」。この夏、全国の青年が仕事のこと、自治体の役割、そして平和の課題を学び、行動しています。
技術継承・担い手育成の事例を学ぶ
全国公営企業評「青年のつどい」
自治労連公営企業評は5月30~31日に、静岡市で青年のつどいを開催。1日目は市内の上下水道施設を見学。2日目は2022年に静岡を襲った台風15号の被災状況と能登半島地震災害復興支援について静岡市水道労組の仲間が報告しました。
続くグループトークでは、災害時の緊急対応や、技術の継承や担い手育成などの課題について意見交換。静岡市が2018年から土木技術職(上級)に加え、高卒程度を対象とした水道土木技術職の採用を続けていることや「育成プログラム」で技術継承をすすめていること、給水車の運転に必要な免許取得費用を市水道局が全額補助していることなどが紹介されました。
参加した愛媛・今治水道労組の河上晋也委員長は「人手不足と技術継承に危機感を抱く単組が多くあった。静岡のとりくみに大変刺激を受けた。さっそく6月4日の上下水道部長への要請で静岡の事例を示して人材確保を訴えた。また参加したい」と話しました。
▲全国から47人の青年が参加しました
第40回 反核平和マラソン 県内でアピール
岩手自治労連 青年部
岩手自治労連青年部は6月3~6日にかけて、第40回県内一周反核平和マラソンを実施しました。初日、釜石市での出発集会では、岩手自治労連の竹花大樹青年部長が「青年が核兵器廃絶運動の先頭に立とう。被爆・終戦80年の今年、世界から核兵器と戦争をなくす思いを込めて、タスキをつなごう」と呼びかけ、青年たちはゴールの盛岡市をめざして元気に出発しました。
反核平和マラソンは北と南の2コースに分かれ、4日間でのべ500人が参加。参加者は県内各市町村を中継して、反核平和への願いをこめたタスキをつなぎました。途中、坂道を元気に駆け上がったり保育園児と交流するなど和やかな場面もありました。
最終日、ゴールの盛岡市役所前での到着集会では「8月の原水爆禁止世界大会への参加を呼びかけよう。核兵器を廃絶するまで走りつづけよう」と確認し合いました。
▲南コース3日目を走る奥州市職労と紫波町職の青年
▲岩手自治労連 竹花大樹青年部長
▲にこやかに走る大槌町職の青年
▲出発集会には釜石・大槌・大船渡の各地から30人以上の青年が参加しました
今こそ平和を考えよう、伝えよう
全国・青年ピースツアーIN横須賀
自治労連青年部は6月21日、神奈川県横須賀市内で「全国青年ピースツアーIN横須賀」を開催。自治体労働者として平和と地方自治を学び、全国の青年と交流しました。
当日は横須賀市平和委員会の田中隆雄さんを講師に横須賀港をめぐる情勢を学習。横須賀港には米軍のイージス艦や自衛隊の護衛艦、潜水艦が多数配備され、一般住宅の近くに弾薬庫や、半島を掘削して燃料基地がつくられているなど、戦争に向けて基地機能の強化と一体化がすすめられている現状を学びました。
青年からは「軍事施設と住宅地の近さに驚いた」「一見平和そうに見えるが危険と隣り合わせ」など感想がありました。
▲観光クルーズを利用し、米軍・自衛隊の施設やイージス艦などを視察
▲ピースツアーには35人が参加。グループで感想交流しました