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#これが言いたい [米価の高騰]

物価高騰が続くなか、特に米の価格が社会問題となっています。スーパー・小売店舗価格は、米5キログラムあたり平均4285円(5月26日時点)と、昨年同時期の2136円のおよそ2倍となっています。なかなか労働者の賃金が上がらないなかで「値段が高くて米も買えない」と安定した米の供給と価格の調整を求める声は大きくなり、政府も備蓄米の放出などをしていますが、効果は出ていません。

一方で農家の米づくりを時給に換算すると約10円とも言われており、農業の担い手も2000年に312万戸ありましたが2024年には80万戸と激減しています。これまで減反政策と輸入自由化をすすめ、市場まかせを続けてきた歴代政権の責任は重大です。

米だけでなく農産物や食料品の高騰は、家庭だけでなく、子どもたちの給食や医療介護施設の食事などにも大きな影響を与えています。

米や食料品を安心して買える労働者の賃金の引き上げ、それと同時に国の責任で価格保障・所得補償で生産者の経営・生活を支えることが必要です。自治体としても具体的支援が課題になります。

農作物は、自然災害や天候に左右されるものであるにもかかわらず、日本の食料自給率38%は、先進諸国で最低の異常な水準です。食料自給率の向上は喫緊の課題です。住民や生産者とともに地域から声を上げ、ゆとりある生産量を確保し、安定供給の確保ための備蓄数量を増やすなど、国の政策を転換させることが重要です。