#これが言いたい [非核神戸方式]
アメリカ軍の掃海艦「ウォーリア」が非核証明書の提出がない状態で3月24日に神戸港に入港しました。このことについて、私たち自治労連は、寄港を許可した神戸市に対し強く抗議し、非核神戸方式を堅持するよう要請しました。
1975年3月18日に神戸市会(市議会)で「核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否の決議」が全会一致で採択され、以降、神戸市は外国艦船の入港に際して非核証明書の提出を義務づけてきました。これは、憲法の平和主義に根ざし、住民のいのちと安全を守る地方自治体の責任ある行政措置として、50年にわたって貫かれてきたものです。
今回、米艦船が非核証明書の提出を拒否したにもかかわらず、国(外務省)の説明を根拠に「非核が確認された」として寄港を認めたことは、神戸市議会決議を踏みにじり、自らが積み重ねてきた非核行政を否定する暴挙にほかなりません。
非核三原則を体現する「非核神戸方式」は、神戸市民の誇りであり、 国際的にも高く評価されてきました。被爆80年・非核神戸方式50年の節目の年に、このような判断がなされたことに怒りを禁じ得ません。
全国で特定利用空港・港湾が拡がり、自衛隊や米軍の利用が始まっており、港湾や空港の平和的・民生的利用や地域の安心と経済活動に深刻な影響を及ぼしています。住民のいのちとくらしを守る自治体職員の労働組合として、私たちは憲法と地方自治の原則を実践することがさらに求められています。