新型コロナウイルスの感染が拡大している今、住民の皆さんへ

住民の皆さんとともに、いのちとくらしを守るため全力を尽くします

2020年4月15日

日本自治体労働組合総連合　中央執行委員長　桜井　眞吾

住民の皆さん

　今、世界中で新型コロナウイルスの感染により、いのちと健康が脅かされ、日本でも予断を許さない状況が続いています。

　私たちは、「いのちとくらしを守る」ことが何よりも大事だと考えています。

　新型コロナウイルスの感染拡大を抑え、早期に終息することを心から願うものです。

　そして、不足する医療提供や検査など、「いのちを守る」体制の充実が求められています。

　今、医療現場では、マスクや防護服も足りない状況で感染リスクを感じながらも、急増する患者を受け入れ、必死でいのちを守ろうと奮闘しています。保健所では、住民の方からの相談に応え、感染を広げないために、昼夜を分かたず対応しています。

　また、くらしを支えるため、保育所や学童保育所、福祉や様々な窓口職場・現場をはじめとした自治体公務公共職場は一丸となって頑張っています。

　安倍首相や首長が「緊急事態」を宣言し、外出などの自粛を求めていますが、病院などへの支援は極めて不十分です。そもそも、病院では医師も看護師も減らされ、保健所も1990年の850ヶ所から472ヶ所に減らされてきました。

　「宣言」とあわせて示された108兆円の「緊急経済対策」は、中小企業、自営業者、労働者、フリーランスなどが安心して自粛要請に応えられる内容ではなく、「これでは生活できない」「くらしや営業を守って」と国や地方自治体に補償を求める切実な声が広がっています。自己責任ばかりを住民に求めるのではなく、政治の責任でくらしを守る補償を一体で行うべきです。

　私たちは、憲法に基づき、誰もが不安なく感染拡大防止に協力できる生活・雇用・営業の補償、医療や検査提供体制を最優先で整備するよう国や自治体に求めています。

　住民の皆さん、力を合わせ、いのちと健康を守り、安全・安心してくらせる社会にしましょう。私たちも全力で頑張ります。