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〔62〕アメリカンフットボール審判 フィールドに立ち続ける

かがやきDAYS2019年11月号 Vol.552

アメリカンフットボール審判 フィールドに立ち続ける

兵庫・西宮市職労 岡田(おかだ) 修一(しゅういち)さん

▲関西学生リーグ戦でタッチダウンのシグナルを出す岡田さん

岡田修一さんは、関西学生リーグで、アメリカンフットボールの審判員を25年間、大学王座決定戦「甲子園ボウル」でも2度、審判を務めています。

岡田さんが競技を始めたのは大学入学後。「アメリカンフットボールの名門校出身ということで、ほぼ無理やりに入部させられました。高校ではアメフトとは無縁でしたが」。チームではDB(ディフェンスバック)として活躍します。

緻密な頭脳戦が魅力

アメリカンフットボールの魅力はと問うと、「激しい体のぶつかり合いというのもありますが、一方で、緻密に練り上げられた戦略のたたかいという面があります。体だけでなく、頭を使って勝負ができる。そこに魅力があります」という答えが返ってきました。一試合のなかで100近いパターンのプレーが展開され、選手はデザインされた戦略と動きをフィールドのなかで実行します。「しかし、デザインどおりにはいかない。そこがまたおもしろい」

知識と危険に感動も

審判には多くの苦労があります。ルールは複雑で、反則などのシグナルだけでも50種類ほど。2年に一度は大きなルール改正があり、変更点を「突き詰めて考え、ビデオも見て頭に叩き込まなければ、フィールドで即座に判断できない」と知識と学習が欠かせません。ジャッジした試合をビデオで検証することも必須で、試合に備えたリサーチも必要です。

激しい当たりが特徴のアメリカンフットボールでは、審判もプレーに巻き込まれることがあり、「私も2度骨折しています」と危険もともないます。

今年は春秋のシーズンに15試合を担当。こうした負担があるなかでも審判を続けるのは、「やっぱり好きなんですね。必死にとりくむ若い選手と同じフィールドに立つ感動もある」と話します。

好奇心と探求心を持って

技術職(機械)として入所。現在は技術管理課で工事検査を担当しています。

最初の職場はゴミ処理場で、ここでゴミと環境を経済面から見ることに興味を覚えて大学院に進学。「これは本当にしんどかった」という苦労の末、計量経済学を使った研究で博士の学位を取得しました。

好奇心も旺盛な岡田さんですが、今後の目標は「65歳まではフィールドに立ち続けたい」と、日々の勉強とトレーニングに励んでいます。

▲フィールドでは8人の審判がジャッジします。この日は関西学生リーグDiv.1の試合でサイドジャッジを担当