自治体労働運動資料室

民主的自治体労働者論アーカイブ

14 具体的な取り組みの紹介

 周南市職労の地域経済調査では、土日に組合員の1割にあたる、のべ100人の組合員が地域を訪問しました。当初はおっかなびっくりで参加したものの、組合員は「やれる。やって良かった。住民から嫌われていない」と感想を述べています。
 東大阪市では、紙工場で夫婦二人で紙の裁断を行っている業者へ訪問した時、奥さんが「急激に仕事が減り月の売り上げが20万円になった。工場の家賃の24万円が払えない。だから、行く行くは廃業せざるを得ない」と、涙を流しながら話され、その後に「話を聞いてくれてありがとう」と語られました。そのときに居合わせた自治体労働者の気持ちはいかばかりだったでしょう。
 名古屋市職労の中小企業調査に参加した組合員は「小さな工場で、油にまみれて、額に汗して働く労働者の姿を見た。この人たちのためにも政治を変えたいと思った」と感想を述べています。