2005年6月末、尼崎のクボタの旧神崎工場の従業員79人が、アスベスト(石綿)のばく露による「肺がん」「中皮腫」で亡くなっていることが報道(「クボタショック」)されて以降、毎年被害者は拡大し続け、アスベスト関連企業だけでなくその家族や周辺住民など全国に広がり、自治体職員や教職員にも被害が出ています。

 最近では阪神淡路大震災(1995.1.17)で倒壊した建物の解体作業に従事し、その後、「中皮腫」を発病した兵庫県内の男性(36)に対し、姫路労働監督署が2008年2月に労災認定しています。

 このようにアスベスト(石綿)による健康被害が大きな社会問題となるなか、浜松市職員の消防士と電気技術者の2人の方が「中皮腫」で亡くなられています。

 消防士の方については、石綿などを吸引した時期及び場所は不明ですが、建物火災現場において石綿を含むとされるスレート材の屋根を至近距離から破壊しながら消化活動にあたるなど、火災現場等において石綿を吸引し、『右びらん性胸膜中皮踵』を発症したと思われます。

 電気技術者の方については、アスベスト吹き付けやアスベストを含んだ建築資材を加工している現場に立ち入り、電気配線工事を市監督員として工事管理を行っていたため、住宅営繕課に勤務時の多数の工事現場にて、長年にかけてアスベストを吸引していた疑いがあり、『悪性胸膜中皮腫』の発症を引き起こしたと思われます。

 被害家族救済のためにも一刻も早い「公務上」認定が急がれます。
 浜松市職は、アスベスト関連職場で働いていた職員に対する「アスベスト健診」を要求し、「公共建築課」のほか「消防署関係」「上下水道」での実施も実現させています。