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おきプロNEXT~大きな輪でつながろう!

自治労連・自治労連共済25周年事業

「おきプロNEXT~大きな輪でつながろう!」

47都道府県1533人が参加!全国ののパワーを、次につなげよう!

 自治労連の青年たち1533人が全国から沖縄に集まって、「おきプロNEXT」を6月13日~15日に開催しました。

 青年たちは、沖縄に実際行って、自然や文化、歴史を学ぶとともに、基地問題をはじめとする沖縄の現状を自分たちの目で見て、耳で聞き、学ぶことによって、住民の声を大切にすべき私たちの仕事や、自治体のあり方を考える契機となりました。また、全国の自治労連の青年が一堂に会し、全国の仲間たちとの出逢い、交流し、次代の自治労連を担っていく青年たちの元気とエネルギーがはじけた3日間となりました。

1日目「元気いっぱい開会企画」

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 13日、那覇空港には各県からの参加者が相次いで到着し、それぞれのバスに分かれ、地方組織ごとの地方独自企画に出発しました。

 午後7時から、恩納村の「リザンシーパークホテル茶谷ベイ」での開会企画は、全国から集めた青年の写真をつないだオープニングDVDで開幕。全国実行委員長の青年(大阪自治労連)は「今日の日のために、地方で様々な取り組みを行いたくさんの『つながる』を経験したことと思います。地方実行委員会のみなさんの頑張り、地方で陰ながら支え送り出してくれた人たちの努力、この場に参加してくれている1500人を超える青年、どなたがかけても、このおきプロNEXTに1500人を超える青年が集まることが出来ませんでした。沖縄でいっぱい学んで交流して楽しみましょう!」と開会のあいさつをしました。

  舞台上での地方企画では、佐賀・奈良・愛媛・東京・和歌山・大阪が思い思いの出し物を披露し、会場を沸かせました。また、今回開会企画は3会場に分かれていましたが、3会場を中継で結び、司会を中心に会場の雰囲気を他会場に伝えるなど、会場間のつながりを作りました。

 終盤、沖縄青年ユニオン、沖縄県事務所によるカチャーシーでは、舞台上に青年が乗り、大盛り上がりで、会場を沸かせました。

2日目 「見て、聞いて、感じる、選べるコース」

 2日目は、午前7時30分から平和・基地問題・食・歴史・自然など10の「選べるコース(平和①・②、基地問題①~④、食、歴史、自然①・②)」を実施しました。天候によりコース変更をしたり、急な豪雨により行程変更を余儀なくもされましたが、それぞれのコースで平和ガイドの話を聞いたり、講演で学習を深めました。基地問題③では、名護市広報渉外課の職員から辺野古新基地建設の問題について話を聞き、参加者は、住民の声を反映した自治体のあり方を考えるきっかけとなりました。

2日目pm4:00~「1500人が一堂に会した閉会企画」

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 午後3時過ぎから、それぞれの選べるコースから戻ってきた参加者が徐々に沖縄コンベンションセンターの会場を埋めていきました。午後4時から閉会企画が開会し、野村幸裕自治労連中央執行委員長は「1500人集まったこと、地方で取り組みをすすめてきた結果。参加してくれたみなさん、また送り出してくれた職場のみなさんに感謝したい。1人の力は小さいけど、みんなが集まれば大きな力になることを証明したのが『おきプロNEXT』。今職場や地域で青年が自己責任にとらわれ孤立している。全国に仲間がいることを職場に持ち帰ってこれからにつなげてほしい」と呼びかけました。

  続いて、第1部では、名護市の稲嶺進市長が登場して、職場で働く青年と語る会を行いました。初めに稲嶺市長から「辺野古新基地建設を通じて考える自治体のあり方」と題した講演で、「新たな基地はいらない」という住民の声を自治体首長として、国・世界に発信している稲嶺市長の経験を語っていただきました。その後、司会の沖縄青年ユニオンの青年の進行で、3人の質問者が稲嶺市長に自分の仕事を通じて質問を行いました。

 福島・郡山市職労の青年からは、「政府が推し進める政策や自治体が住民のために必要な政策をすすめるにあたって、地域住民とのギャップがある時、市長ならどう接するか」という質問に対して稲嶺市長からは、「政府は地元に丁寧に説明をしていると言うが、実際はしていない。必要なことは、住民目線で信念を持って対応をし、お互い理解しあえるように市政を推進すること」と回答しました。また、長野・阿智村職労組の青年からは、「阿智村は戦中、満蒙開拓団として住民を満州へ送り出した村。国からの補助金と引き換えに移民のノルマが課せられた構造は、原発や基地問題など、今も変わっていないように思う。国から住民の不利益になるような政策が地域に振って来た時、市町村職員は何ができるか」という質問に、稲嶺市長からは「ポリシーを持って接すること、住民の立場に立って考えることが重要」と回答がありました。鳥取・厚職労の青年からは、「20代の頃戦場カメラマンをしていて、今の沖縄の米軍基地などの状況に驚いた。辺野古の基地問題とからめて、これからの展望を語っていただきたい」という問いに対して、稲嶺市長からは、「沖縄には基地もある、オスプレイもある。基地がどういう経緯で存在するのかを歴史に学び、今だけを見るのではなく、歴史を基に行動をすれば変えられるという事を忘れないでほしい」と答えました。最後に稲嶺市長から、「すべての問題は現場で発生するが、解決策も現場にある。ぜひ足を運び考えてほしい。今回のおきプロNEXTに参加したみなさんが、地域・職場に持ち帰って、様々な問題を共有する社会にしていこう。この情熱を次にいかしてほしい」と「おきプロNEXT」参加者へのエールを送ってもらいました。まとめで司会の青年から、「若い世代が、『今がよければいい』と思うのではなく、これからを考えて生きていき、まちづくりや組織の活動をしていかなくてはいけないと感じた。一緒に頑張りましょう」と沖縄の青年を代表した感想が述べられました。また、当日急遽呼びかけた「辺野古移設反対!意見広告カンパ」には18万円を超えるカンパが寄せられました。

 続いて第2部では、ザ・ニュースペーパーによるコントで、今のニュースなどを分かりやすく、なおかつ笑いを交えて演じていただきました。集会の終盤では、1500人で島唄の大合唱、選べるコースの模様を写真スライドで紹介しました。また全国から持ち寄った「5年後への願い」は2000通を超え、全国の代表者が持って登壇、様々な「願い」が寄せられました。(一部紹介)

○5年後の自分へ

「自分の町が好き。生まれ育った町で働けることに感謝している。5年後は今まで以上に人と人のつながりを大切に」

「元気いっぱい子どもと一緒に笑って仕事をしてください。『仕事が好きだ』と胸を張っていえますように」

「市民の方と接することが大好き!ずっと地域で働くことが出来るように!」

○5年後の地域へ 「昔のように商店街が活性化し、地域全体が元気なまちになっているように!」

○5年後の組合へ 「いつまでも声を上げ続けている組合であってほしい」

○5年後の仲間へ 「働き続けることを諦めないでください。そして仲間としっかりつながっていてください」

 最後はおきプロNEXT全国実行委員会からの呼びかけを1500人が一斉に風船を飛ばして確認し合いました。1500人の青年が一堂に会した企画は、全国の仲間のパワーと勇気をもらい、全国の青年が励まし合う集会になりました。

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  開催地である沖縄でも、沖縄で自治労連の風を吹かせる取り組みの一環として沖縄県事務所の奮闘で、那覇市内の商店街への申し入れのうえ、「おきプロNEXT」のポスターを店頭に貼ってくれたり、沖縄の物販をあっせんしてくれた「おんなの駅」(恩納村)でも温かい歓迎を行ってくれ、沖縄に来る全国の青年を励ますものとなりました。

 今回、47都道府県1500人が参加したことは、地方組織や県事務所が開催意義をしっかり受け止め、将来の各組織の発展を視野に青年を送り出してもらった大きな成果です。職場や単組、地方組織・県事務所から送り出してもらった青年が、「おきプロNEXT」での経験を力に、職場で「いい地域」「いい職場」づくりを実践する自治労連運動に積極的に関わるようつなげることが必要です。まずは、参加青年が職場や単組に帰って、3日間やこれまでの取り組みで学んだことを報告し、経験を広げていくことが、職場活動の活性化にもつながります。「おきプロNEXT」で築き上げた「つながろう」を、青年をはじめ全国の仲間や、次の世代を担う青年への「つなげよう」へと発展させていきましょう。

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