第13 回全国公企青年のつどい開催
2104 年5 月24 日~25 日 大阪・交野市

集合写真

 公営企業の主に水道事業体で働く青年労働者がお互いの職場を訪問、様々な職種・労働環境を実感、交流し運動の糧としていこうと始めた「全国公企青年のつどい」が今年は第13 回を迎え、大阪府・交野市で開催され、同時開催された近畿公企水問題研究交流集会と合わせ16 単組から約50 名の参加者が研究・交流しました。

堀上水道事業管理者自己水源を守る 堀上水道事業管理者による記念講演

 入局4年目の若手執行委員である宮下実行委員長から、「全国の仲間と交流を楽しみにしている」と冒頭に参加者への歓迎の挨拶があり、集会が始まりました。交野市水道局の堀上水道事業管理者をお招きして記念講演が行われ、水需要が減少傾向にある中で、用水供給をしている大阪府営水道(現大阪広域水道企業団)からの受水量増量要求を受け入れれば、良質な地下水の自己水源を捨てて高い水を買わなければならず、独自の浄水場を建設すれば大阪府営水道の受水量を減らさなければならない問題があったこと、そのために、市民ニーズの検討、現在の地下水源の水量・水質が将来にわたって確保できるか否かの資源調査、災害時に大阪府からの水が来なくても自己水源で市民のいのちの水を守ることが量的にも可能であるかなどを検討し、市民の要望は「新浄水場建設にある」と確信をもって建設を推進したと話されていました。
 特に、府営水道(大阪広域水道企業団)からの受水量の減量交渉は困難を極め、当初は自己水源を減らせという姿勢を打ち出していたが、粘り強い交渉の中で府営水道からの受水量の減量が実現し、良質な自己水源を守ることができた。その力の背景は多くの市民や職員の声であったとの話がありました。
 思い出されるのは昨年、神奈川で開催された青年のつどいで報告された川崎市の例です。神奈川県内広域水道企業団からの
受水を優先し、良質な地下水を水源とする川崎市内の生田浄水場を廃止する川崎市の計画に対して、災害にも強い自己水源を
守ろうと運動している団体からのレポートがありました。
 全くと言っても良い正反対の状況が存在すること、行政当局、住民、労働組合の視点がどこを向いてが大切であることを考
えさせられる講演でした。

自治研活動を軸に 竹村執行委員長の挨拶
 市民アンケートなどの自治研活動を続け、自己水源を守り新浄水場建設のバックボーンとなった交野市職員労働組合の竹村執行委員長からは、市民が「どう考えているか」によって市政を運営するべきであって、そのための自治研活動をしてきたと労組の活動を紹介。
 大阪の郊外にあり、緑・空気・水の素晴らしい環境が交野市民の関心事であり、いのちの水をまもるにはどうしたら良いのかを考え、1998 年から市民アンケートなどを取りながら「『交野の水』は宝物」という本の編集を行った。阪神淡路大震災の経験から、水の安全について関心が高まり、アンケートには市民の半数が回答を寄せ、その内容は厚生労働省の担当者も評価する成果となった。
 自己水源のコストは40 円/t、府営水道は88 円/t、自己水源を捨てて府営水道の水を買えば水道料金が大幅に上がりますと市民に訴え、市民の水を守ろうと運動を続けた。

 新浄水場は薬品の量を極力減らすために生物処理を採用しているが、やはり浄水処理は従来のものより難しい。職員がよりよい水をつくるために知恵を出し合いがんばっている。魂の入った浄水場にしていきたいと挨拶がありました。

若い執行委員の活力を感じた集会
 今回、会場となった大阪府交野市の星の里浄水場は2012 年に竣工したばかりの浄水場で、竹村委員長の挨拶にもあったように、地下水を水源として全国的にも珍しい「生物接触ろ過」と「急速ろ過」組み合わせた処理方法を採用しています。
 今回の企画は、交野市水道職員労働組合の若い執行委員たちが中心となって実行委員会を運営、浄水場の見学などにおいてもその専門性を活かし、参加者に浄水処理法の説明や技術上の課題などをわかりやすく説明、参加者からも様々な質問が出されました。
 夜は交流会が開催され、各地域・単組ごとに壇上に登場、ユーモアやお国訛りも交え自己紹介や単組の紹介、楽しいひとときとなりました。翌日は会場を大阪市内に移し、青年は職種・職域ごとの分科会、近畿公企水問題研究交流集会の参加者は委託問題など職場課題ごとの分科会に別れ活発な討論が行われました。来年は四国、新居浜での開催を予定しています。

見学1

上写真 ろ過施設の見学

下写真 中央管理室も新しくてうらやましい

見学2