2015年5月のNPT再検討会議の結果を踏まえ、秋の国連総会では核兵器の非人道性に焦点を当て核兵器の廃絶を強調する諸決議が、圧倒的多数の国々の賛成で採択されました。今日、国連加盟国の8割が核兵器禁止を支持し、7割を超える国の政府が核兵器禁止条約の交渉開始を求めています。国連主催で核兵器を禁止する法的措置を議論する「作業部会」が設置されるなど、核兵器廃絶への動きが加速しています。

 人類の未来を守るため核兵器禁止を共通の目標に行動する人々の、国際的連帯・国民的共同の場として「3・1ビキニデー日本原水協全国集会」、久保山愛吉さんの献花墓参平和行進・墓前祭ならびに原水爆禁止世界大会実行委員会等による「3・1ビキニデー集会」、などが2月28日から3月1日にかけて静岡市、焼津市で開催されました。集会には、地元静岡自治労連を始め各地方組織からも多数参加し、本部からは福島副委員長をはじめ役職員が参加しました。

 核兵器のない世界へ被爆者とともに新たな行動を-原水協全国集会全体集会

image003 2月29日に開催された「原水協全国集会全体集会」には800人が参加し、世界各地のとりくみ交流や、沖縄・福島からの特別発言、被爆者から新たに「核兵器全面禁止を求める新署名」の準備・協議がすすめられていることが報告されました。

 主催者あいさつでは全労連の長尾副議長が「ビキニデー集会を核兵器廃絶の実現へ新たな行動に踏み出す跳躍台にしましょう。戦争法廃止、原発ゼロなど共同のたたかいの結集点にしましょう」と訴えました。基調報告で日本原水協の安井事務局長は、「核兵器禁止を求める流れを国際政治でも草の根でもさらに大きく発展させ、核兵器禁止条約の交渉開始を実現しましょう。そのために、被爆の実相と核兵器廃絶の声を被爆者とともに内外に広める活動を抜本的に強めましょう」と訴え、被爆者による新しい署名について全面的に支持しました。集会後7つのテーマに分かれて分科会が開催され、この間の運動交流や学習がおこなわれました。

「原水爆の被害者はわたしを最後にしてほしい」-献花墓参平和行進・墓前祭に1,500人

image007 3月1日の朝、アメリカによるビキニ環礁水爆実験の被害で亡くなった「第五福竜丸」元無線長久保山愛吉さんへの献花墓参行進(ビキニデー静岡県実行委員会・日本宗教者平和協議会主催)が、JR焼津駅から墓がある弘徳院まで行われ1,500人が参加しました。自治労連からも核兵器廃絶・戦争のない平和な社会を願い、花輪を手向け、久保山さんの遺影にバラの花をお供えしました。

核の傘NO!戦争しない日本を-被災62年2016年3・1ビキニデー集会

 3月1日午後からは、原水爆禁止世界大会実行委員会、静岡県実行委員会共催の「3・1ビキニデー集会」が、第五福竜丸の母港がある焼津市内で開催され2,000人が参加しました。主催者あいさつを静岡県原水爆被害者の会の川本司郎会長が行い、つづいて主催者報告で世界大会実行委員会の野口邦和代表が「核兵器のない世界は今や究極の課題ではなく、実現可能な課題だ。被爆の実相普及にとりくみ、平和といのちと暮らしを守る全国の運動とも連帯し、大きな高揚をつくりあげよう」と呼びかけました。

image010 来賓あいさつを中野弘道焼津市長が行い、松井一実広島市長、田上富久長崎市長からのメッセージを林静岡県評議長(静岡自治労連)が紹介しました。第五福竜丸事件を扱う朗読劇が行われた後、スペシャル対談「核兵器のない世界の実現を目指して」では海外代表のトニー・デブレム前マーシャル諸島共和国外相が、核兵器保有国を国際司法裁判所に提訴(米国による核実験による将来世代に及ぶ被害は私たちを永遠に侮辱し傷つけると告発)したことについて報告。「正義が勝利すると確信している」と述べ、3月7日にオランダのハーグで初の口頭弁論が開かれることを紹介。「私たちが提訴したのは、保障を求めるからではない。核廃絶にむけた条約の交渉を開始してほしいからだ」と訴えると会場から大きな拍手がおきました。

 ビキニで被爆したのは第五福竜丸(静岡)だけではないと、高知県から政府文書を公開させて、実態の解明と労災認定をもとめている取り組みが報告されました。

 静岡自治労連の参加者が、「安倍政権の暴走を許さないために全国の草の根から立ち上がり行動しましょう」とする「ビキニ被災62年2016年3.1ビキニデー集会アピール」を読み上げ採択されました。最後に、スピーチした被爆者や学生、海外代表らが登壇。参加者も全員が立ち上がって「we shall overcome」を合唱し、核兵器廃絶に向け行動する決意を新たにしました。