image003

夏休み期間中も、給食調理員が奮闘

子どもたちや保護者と「親子フードカルチャー」

~大人気の調理施設見学会、調理体験、試食会

愛知・豊橋市職労

 愛知・豊橋市職労の給食調理員は夏休み期間中に、小中学校の子どもたちと保護者が給食調理場で施設見学、調理体験、試食ができる「親子フードカルチャー」という行事を10年以上前から実施しています。毎日子どもたちが食べている学校給食がどんな施設で、どんな人が、どうやって作るのかを体験できる唯一の場となっています。この「親子フードカルチャー」は、毎年参加希望者が多く、抽選で当選しなければ参加できないほど人気があったため、2年前から各調理場を2回開催にして回数を増やし、より多くの人に調理場の仕事、給食ができるまでの様子を知ってもらう機会を増やしました。

「安全な給食が、一所懸命に作られているのがわかりました」(保護者)

「子どもたちの笑顔を見て、調理員でよかったと思えた」(給食調理員)

 この日の献立は、子どもたちに人気のカレーライス、ビーンズサラダ、巨峰。総括業務長、業務長が中心となり、さまざまな機械や調理器具などを説明し、さらに持ち場についている調理員が詳しく説明をしました。カレーライスの食材は、にんじん、たまねぎ、じゃがいもを使用しますが、瞬時にサイコロ状に切れる機械の前では、調理員が実演すると、その様子を見ていた子どもたちや保護者はとても驚いていました。また、模造品を使っての実演も行いました。この模造品は業者見積もりで数万円かかるところですが、廃材を利用して調理員が手作りで製作したため、大幅に経費を削減することができました。

 調理体験では、調理員が子どもと一緒にスパテラ(大きいしゃもじ)を持って、説明をしたり、質問も受けながら、調理をしていきます。保護者からは「毎日調理している献立の温度管理がしっかりしていて、安心・安全な給食が一所懸命作られていることが分かり、よかった」「調理員の方がとても丁寧に説明してくれて分かりやすかった」「夏休み期間中の調理員の仕事内容が分かった」と感想を寄せています。

 また、給食調理員からも「自分たちが作ったカレーライスをおいしそうに食べている子どもたちの笑顔を見ていると、疲れも吹き飛び、何よりも調理員でよかったと思える1日になりました」などの感想があり、子どもたちや保護者だけでなく、調理員も含めて、参加したみんなが喜び合える企画となり、大成功で終わることができました。

切れ味復活! 家庭科教室900本の包丁を研いで、教員からも感謝の声

 夏休みの時期に調理員は、市内の小中学校へ出向き、家庭科室の包丁研ぎの仕事もおこなっています。この取り組みは3年前から実施し、昨年は市内の小中学校74校中35校へ出向き約1,100本を研ぎ85万円の経費削減が出来ました。今年も32校に出向き、約900本の包丁を研いでいます。切れない包丁が多く、中には刃が欠けているものもありましたが、一本一本丁寧に仕上げ、学校の先生から大変喜ばれました。「また来年もお願いします」と言ってくれる学校もありました。

 その他にも、給食調理員は、自分たちで記事を作る機関紙「うずら」を発行し、調理員同士の情報共有や、調理場間の連携に役立てています。7月には自治労連愛知県本部春闘機関紙コンクールで最優秀賞を受賞し、「これからの学校給食の仕事をしていくうえで、モチベーションが上がった。」「評価された事が、誇らしく思います。」と喜びの感想を語っています。

 豊橋市職労の給食調理員の仲間は「これからも、もっとこのような取り組みを積極的に行い、市民の方に調理員の仕事が理解され、『給食は直営で!』と思ってもらえるように取り組んでいきたい」と語っています。