禁止条約を力に核廃絶の世論を広げよう!
 広島市、長崎市への原爆投下から72年目の今年、原水爆禁止2017年世界大会は、広島市・長崎市を会場に8月3日から9日までの日程で開催されました。
 歴史上初めて核兵器を違法化する核兵器禁止条約が7月に採択され、歴史的な大会として注目と期待が集まるなかで開かれた大会でした。日本政府は条約を批准しないとの立場をとっていますが、世界大会での発言者や参加者からは「世論を広げ、日本政府へ条約批准を迫ろう」との決意が語られました。

世界大会・広島  すべての国が条約を締結することが被爆者の願い 

  8月6日、広島市内で原水爆禁止2017年世界大会・広島「ヒロシマデー集会」が開かれ、2000人が参加しました。集会では「広島からのよびかけ」を採択しました。 

 8月3日から5日まで広島市内で開催された原水爆禁止世界大会国際会議で宣言の起草委員長を務めた冨田宏治さん(関西学院大学教授)が主催者報告を行い、条約採択への喜びを表明するとともに、「(禁止条約の)成否は諸国民の世論と運動にかかっています」「唯一の被爆国としての国際的な責務を果たすために、意気高く前進しましょう」とあいさつしました。

 また日本被団協の田中熙巳代表委員は、「被爆者はすべての国が条約を結ぶことを訴えている」と話し、「私たちの運動の最大の目標は、『ヒバクシャ国際署名』を広げて、『核抑止』に頼る核保有国、アメリカの『核の傘』に頼る日本政府の安全保障政策を変え、禁止条約に署名・参加させることです」と訴えました。 

広島市職員原爆犠牲者慰霊献花行動 
  広島に原爆投下された8月6日、午前9時より広島市役所慰霊碑前にて、自治労連と広島市職労の共催企画として原爆で犠牲になった広島市職員を慰霊する献花行動が行われました。
 自治労連本部からは、猿橋均委員長と平野中執、広島自治労連はじめ約30人が参加しました。猿橋委員長が主催者あいさつを行い、犠牲者を追悼するとともに核のない世界実現へヒバクシャ国際署名の前進を誓いました。続いて、広島市職労の塩見信彦委員長より、追悼のあいさつが行われ、参加者全員による献花を行いました。

世界大会・長崎  禁止条約を批准する日本政府の実現を

 8月7日から原水爆禁止2017年世界大会・長崎が長崎市内で始まり、開会総会に6000人が参加するなかで、国連の中満泉軍縮担当上級代表をはじめ被爆者、各国政府・海外代表、国内の反核・平和団体、国民平和大行進者などが登壇しあいさつや発言を行いました。

 中満泉国連軍縮上級代表は「条約の核心は核兵器を否定し、国際法として成文化した点にある」と話し、「核兵器に依存する国々への警鐘ともいえるものである」と述べ、国連として核兵器のない世界へむけて「いっそう努力したい」と発言しました。

 8月9日の閉会総会「ナガサキデー集会」には7000人が参加し、「ビッグサプライズです」と核兵器禁止条約交渉会議の議長を務めたコスタリカのエレン・ホワイト大使からメッセージが届けられたことが報告され、「みなさんのリーダーシップを頼りにしています。私の決意は揺らぐことはありません」とのメッセージが読み上げられると大きな拍手が送られました。

長崎市職員原爆犠牲者慰霊献花行動 
 8月9日午前8時20分より、長崎市役所内の慰霊碑前にて、長崎市互助会主催の慰霊祭が行われ、田上長崎市長をはじめ、長崎自治労連の里委員長ほか例年に比べ多数の市役所職員が参列しました。
 自治労連本部からは猿橋委員長、福島副委員長、桜井書記次長、平野中執のほか、女性部の佐野眞澄さんが参加。全国の自治労連の仲間も参加しました。田上市長のあいさつの後、参加者全員で黙とうを行い、献花・折鶴を供え、原爆犠牲者への哀悼と核兵器廃絶への決意を新たにしました。