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  11月2日(土)、福島県福島市の荒川運動公園で「なくせ!原発 安心して住み続けられる福島を!11・2福島大集会」が開催されました。この集会は「原発事故の収束宣言の撤回」、「国の責任で放射能汚染水問題の解決を」、「徹底した除染と完全賠償を」、「すべての福島原発の廃炉を」などの要求を掲げて行われ、全国から7000人が集まりました。集会には秋の味覚を楽しめるお店や物販ブース、除染相談コーナーや日本共産党ミニトークコーナーなど各団体から70のブースが出されており、自治労連からも福島県本部と鮫川村職労のブースが出店し、たくさんのお客さんでにぎわいました。

 集会は、はじめに「山木屋太鼓」のみなさんの太鼓の演奏の後、楢葉町の宝鏡寺、早川篤雄住職が主催者あいさつをおこないました。呼びかけ人あいさつでは、JA福島女性部協議会の大川原けいこ会長から「原発事故で福島の農産物は風評被害を受けながらも、徹底的な検査を行ない、少しずつ理解を得ることができた。そんな矢先に、政府はTPP交渉参加を表明しました。政府は何よりも被災地の復興に力を入れるべきです。世界中が注目しています。安心して暮らせる福島をめざしてがんばっていきましょう」とのあいさつがありました。

東電に原発を運転する資格はない!

国は全責任をとれ!

 その後、浪江町議会から小黒敬三議長、福島県弁護士会から槇裕康副会長、首都圏反原発連合からミサオ・レッドウルフ代表、民主党の金子前参議院議員、日本共産党の市田忠義書記局長・参議院議員からあいさつがありました。市田書記局長からは、「2年8ヵ月経った今なお、原発事故は収束しておらず、安倍首相の汚染水コントロール発言は、問題を小さく見せようとしている。事故対策も東電まかせで何も進まない。安倍首相は、大事な国会期間中にトルコを訪問し、原発を売り歩いている。今やるべきことはそんなことではない。政府は一日も早く、原発ゼロを決断せよ。私たちはみなさんと一緒に、最後まで力を合わせてがんばります。」と決意を込めたあいさつをおこないました。その後、北海道、新潟、佐賀、福島の代表からリレートークがあり、「国が全責任をとって完全賠償せよ」、「東電に原発を運転する資格はない」、「柏崎刈羽原発の再稼働申請を撤回せよ」、「原発で儲けた企業に責任をとらせよ」、など怒りを込めた発言がありました。集会の最後には、参加者全員で集会アピールを採択し、大成功で集会を終えた後、参加者は2つのグループに分かれて、元気いっぱい福島市内でパレードを行ないました。

 

原発反対の賛同が広がっていることを実感する

原発をなくす運動の発展をめざす 第3回全国交流集会

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 翌日の3日(日)、福島市内のホテルで「原発をなくす運動の発展をめざす 第3回全国交流集会」が167名の参加で開催されました。この集会は自治労連も加入する、「原発をなくす全国連絡会」が主催して、原発をめぐる情勢と運動の経過・到達点を共有し、再稼働の断念、原発廃炉をせまる地域のたたかいの発展方向について、経験交流を含めた意思統一をおこなう集会です。主催者あいさつに立った民医連の長瀬文雄事務局長は「韓国でも3.11以降、反原発のデモが大きくなっている。原発と核兵器は表裏一体の関係であることから、原発は『核発電所』と呼ばれている。日本でも、ねばり強い力で、全国でさらなるたたかいを広めていきましょう」とあいさつしました。記念講演では、福島復興ビジョン検討委員会の鈴木浩座長から、いま福島が抱えている多くの問題点についての提言や復興に取り組む状況の報告がありました。国会情勢報告では、日本共産党の笠井亮衆議院議員から、政府や東電の事故対策や安倍首相の海外への原発セールスなど、被災者軽視の安倍政権に対して、「安倍首相の暴走政治を国民世論が包囲してきている。今こそ、力を発揮し、声を広げていきましょう」と訴えました。また、特別報告では、福井、静岡、北海道の原発立地3道県から報告があり、「原発をなくす静岡の会」の林克代表委員・静岡自治労連委員長から、浜岡原発の永久停止・廃炉をめぐる運動の報告があり、「いまはパレードすることが楽しい。あえて『主催者』を決めずに、様々な人々を含め、誰でも参加しやすい明るく楽しく脱原発運動を行っています」と浜岡原発の停止、廃炉に向けた運動の報告がありました。

 参加者からの発言では、「原発反対の賛同が広がっていることを実感する」、「これまで署名活動する中で、安倍首相の無責任な発言以降、安倍首相への怒りをぶちまける人が多くなり、署名数も増えた」、「特に女性の賛同が増え、大きな力になってきた」、「子どもたちのいのち、健康を守ることを考え行動する中で、様々な方との共同がうまれた」など、全国で行われている運動や連帯が大きく広がっていることの報告がありました。

南相馬市、浪江町を視察 ~現地視察ツアー

 翌日、4日(月)は相馬市を出発し、南相馬市、浪江町など、原発20キロ圏内をまわる視察ツアーが行われました。

 浜通り農民連の直売所「野馬土(のまど)」では、米を中心とした食料品の放射線測定についての取り組みなど、浜通り農民連の三浦さんの案内で見学しました。三浦さんは「1キロ当たり100ベクレルが国の食品衛生法の基準値です。野馬土では米の全袋検査を実施していますが、昨年、24年度は99.7%が25ベクレル以下の数 値でした。風評被害で福島県民の5割の人が福島のお米は食べたくないと言っています。とにかく情報を公表していくしかない。そうしなければ、県民も県外の人も納得しない」と語りました。

 その後、「野馬土」を出発し、県を南下して南相馬市小高地区、浪江町請戸地区を視察し、数キロの広範囲にわたって倒壊した家屋や津波で流された車や船が田んぼに放置されている現場や、福島第1原発を遠望することができました。浪江町では震災後、被ばくして売り物にならない約400頭の牛の保護をおこない、被災地域の希望へとつなげる活動を行っている「希望の牧場・ふくしま」を訪問しました。代表の吉沢さんは「3月11日の震災当日は、まだ原発がどんな状況なのかもわからなかった。翌日の12日早朝に、『ヘリからの映像の中継基地にしたいので、場所を貸してほしい』と福島県警の通信部隊がやってきた。その日の午後、1号機で水素爆発が発生し、通信部隊には撤退命令が出た。『国は情報を隠しているから、牧場にいない方がいい』と言い残して引き上げて行った。14日には3号機の爆発音を聞いた。16日には排気塔の高さまでのぼる白煙を見た」と原発事故を目の当たりにした状況を語ってくれました。

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 ツアー終了後、参加者からは、「現場を生で見て、震災や津波の恐ろしさを痛感した」「報道では伝えていないことがたくさんあることがわかった」「現場を見て、国や首相が何も対策をしていないと感じた」など、多くの感想が語られました。参加者一人一人が、現地で学び、感じた思いをそれぞれの現場でいかしていく決意を持って、貴重な視察ツアーを終えました。