悠湯 旅情2013年7月号 Vol.476

真夏も別世界の涼しさ高山植物と山めぐり 長野県小諸市・高峰温泉

標高2000メートルの野天風呂、野鳥のさえずり、大自然の四季を満喫

高峰温泉は小諸から北へ群馬県境に進み、浅間山の西の標高2000メートルの高峰高原にある一軒宿です。明治初期に農家の方が牧草狩りに来て発見され、中断や全焼の歴史を経て、今の佐久平を一望できる場所で1983年再開し、ゆるぎない名湯となっています。
泉質は、含硫黄カルシウム・ナトリウム炭酸水素塩泉で、源泉は2種類約33度、36度です。内湯は男女別にヒノキ風呂が2つずつあり、1つはランプの湯になっています。浴槽が源泉そのままの冷泉と沸かし湯が区切られ、夏などは気持ちよく浸れます。炭酸泉なので、浸かっていると全身に泡が付着しヌルっとしますが、拭うとツルツル。還元力がある活性水素を多く含む創生水が蛇口から出くるので、この温泉にいる間は石鹸・シャンプーとはサヨナラです。

また「標高2000メートル雲上の野天風呂」は木々に囲まれ絶景です。
恒例イベントである夜の星の観望会のあと、朝には池の平湿原めぐりが定番です。旅館から朝食後にガイド付きバスが出ます。一周約2時間で、訪れるごとに咲き誇る高山植物と冬を耐え抜くカラマツなどを案内してくれ、さえずる声で野鳥を教えてくれます。花は5月中下旬のイワカガミから始まり、9月のマツムシソウ・アキノキリンソウなどまで続きます。7月は岩場にコマクサの群落が綺麗です。標高が高いため、秋は紅葉ではなくカラマツが黄金色に輝きます。6月から自家用車規制に入るので、旅館の案内バスがお勧めです。宿に帰ると蕎麦等で昼食をとり、また入浴して帰路に就く客が多いです。

連泊する人も多く、山めぐりも盛んです。2000メートルからの出発ですから、東から浅間山、黒斑山、高峰山、水ノ塔・篭ノ塔、湯ノ丸山、烏帽子岳と、どのコースも初心者でも登れます。
近くに高峰高原スキー場があり、冬は温泉とパウダースノーが魅力です。
長野・群馬県境にあるため、足を延ばすなら群馬県の草津・嬬恋、長野県側なら軽井沢、小諸、上田・別所温泉などと組み合わせて出かけましょう。近くの湯の丸高原では60万本の天然記念物のレンゲツツジの群落が見事です。

▲標高2000メートルの雲上の野天風呂

▲季節ごと姿を変える池の平湿原



温泉メモ

【高峰温泉】

所在地/
長野県小諸市高峰温泉
問い合わせ/
0267−25−2000
交通/
長野新幹線佐久平下車JR バス約60分(本数に注意)、上信越自動車道小諸ICから30分
営業日/
通年営業

▲7月の高原植物の女王はコマクサ