悠湯 旅情2011年7月号 Vol.452

うどんと弘法大師と金刀比羅宮 香川県善通寺市・琴平町

石段で有名な「こんぴらさん」1368段を登ってみませんか

 香川県の面積は日本の都道府県で最も小さい1876平方km。南北20km、東西が90kmの長方形ぐらいと言えばわかりやすいでしょう。この小さい土地で人口約100万人、一人あたりの年間うどん消費量は230玉。日本で堂々の第1位となっています。そう、香川県といえば「讃岐うどん」です。サービスエリアに入るとセルフサービスの「讃岐うどん」店舗に多くの人が並んでいます。「ぶっかけうどん」280円は安い!太い麺にコシのある歯ごたえです。うどんの伝来時期などは明らかではありませんが、元禄時代の屏風絵にうどん屋が描かれているそうです。讃岐がうどんで有名なのは、古くから小麦、塩、いりこ、醤油といったうどんの原料がこの地域で容易に入手でき、かつ特産品でもあったことが大きいといいます。しかし、香川県のうどんを名物「讃岐うどん」として宣伝し出したのはまだ新しく、1960年代頃と言われています。  善通寺市は門前町。四国八十八箇所霊場の第75番札所、善通寺がそのまま市の名称になっています。真言宗善通寺派総本山の堂々たる寺院です。弘法大師・空海が生まれた寺として知られています。平安時代初頭の807年に空海の父である佐伯善通を開基として創建されて、父の名が寺の名になっています。伽藍は創建地である東院と、空海生誕地とされる西院に分かれて広大です。高さ45m、総欅(けやき)造の五重塔(1884年再建)が圧巻です。  善通寺市の隣が琴平町。香川県民謡「♪金毘羅船々(こんぴらふねふね)…」の「こんぴらさん」、金刀比羅宮(ことひらぐう)の町です。全国の金刀比羅神社・琴平神社・金比羅神社の総本宮です。長く続く参道の石段が有名で、奥社まで登ると1368段にもなります。お年寄りや足の不自由な人には「観光駕籠」に座って、かついで登ってくれますが、300段あたりまでで、これからが神社の入口というところでおろされてしまいます。片道5000円はちょっと高いのでは。  「こんぴらさん」は海上交通の守り神として信仰されており、現在も漁師、船員、海運業など海事関係者の参拝が多いところです。江戸時代、「こんぴらさん」参りは伊勢神宮参りに次ぐ庶民の憧れだったと言われています。侠客・清水次郎長の子分、森の石松の「こんぴら参り」はよく映画や芝居で描かれています。

▲こんぴらさんの「観光駕籠」。お年寄りや足の不自由な人にはかついで登ってくれます

▲高さ45m、総欅造の善通寺五重塔

 


温泉メモ

【こんぴら温泉】

所在地/
香川県仲多度郡琴平町
問い合わせ/
琴平町観光協会0877−75−3500
泉質/
ナトリウム・カルシウム・塩化物泉
交通/
JR琴平駅下車
車:高松道善通寺ICから
国道319号経由8km

ホテル・旅館の日帰り温泉・共同浴場もあり。

湯元「八千代」

入浴時間/
午前10時〜午後4時
料金/
750円