日本列島 おどろき・おもしろミュージアム2011年8月号 Vol.453

岐阜市 名和(なわ)昆虫博物館

日本で最も古い昆虫専門博物館

 岐阜公園内に入り、名和昆虫博物館をめざして歩いていると、色とりどりのチョウ、ちょっと変わった形のカブトムシやクワガタなどの絵が整然と並んだ奇抜な看板が目に飛び込んできました。楽しそうな事が待っているようでワクワクしてきます。  名和昆虫博物館は1919年10月26日に初代館長・名和靖氏が開館以来90年余、個人で運営を続けています。  当初は害虫駆除のための啓蒙普及の場として先駆的な役割を果たしてきました。その後、公共の害虫研究機関が発達するなかで、自然教育の一環として昆虫啓蒙普及に活動を移し「日本で最も長い歴史を誇る昆虫専門の博物館」です。  5代目の名和哲夫館長は、「昆虫の美しさ、形の奇抜さ、造形美などいろいろなテーマで展示をすることを心がけています」「少しでも自然の楽しさを知ってもらいたい。今まで見えなかったものがどんどん見えてきますよ」と興味を持ってもらうきっかけづくりになってほしいと語りました。  「見る方向で輝きが変わる」というモルフォチョウは、青くツヤツヤとした羽を持っており、その輝きは1キロ先からでも認められるといいます。「世界の美しいチョウとガ ガを探せ!」コーナーでは「美しいガ」と「ガのようなチョウ」を展示。隠れ展示シリーズでは「勇気のある人のみ限定!」「見ないと後悔するかもね!」とフタのついた箱がかかっています。フタを開けてみると…それは秘密です。また、館内にはいたるところにクイズがあります。2階に上がると「虫のかくれんぼ この中に何頭の虫?」と標本がかかっています。「虫は学術的には頭(とう)と数えるんですよ」と教えてくれ、名和館長の説明は聞けば聞くほどおもしろく、新たな発見があります。  この昆虫博物館は年間約2万5000人が訪れるそうです。夏休みはさらに楽しい企画が待っていることでしょう。  近くには斎藤道三・織田信長ゆかりの岐阜城やその資料館もあります。

▲豪華で華麗なチョウを集めた世界の美チョウコーナー

▲美しいチョウやクワガタなどの看板が目をひく外観

 


ミュージアムメモ
所在地/ 〒500−8003 岐阜県岐阜市大宮町2−18
交通/ JR岐阜駅・名鉄新岐阜駅よりバス(長良方面行)公園前下車・徒歩2分(岐阜公園内)
開館時間/ 午前10時〜午後5時(夏休み期間午前9時〜午後6時)
休館日/ 12月28日〜翌年1月3日
入館料/ 一般(高校生以上)500円、小人(4歳以上)400円(団体割引有り)
問い合わせ/ 058−263−0038