My Way My Life2012年5月号 Vol.462

山口・周南市文化振興財団職員労組 西村 達也さん

地元に根づいて…サクソフォーンの響き

 周南市に生まれ育ち、地元の吹奏楽団「ニューシティーウインズ」でサックスを演奏し、コンサートマスター・団内指揮者も務める西村達也さんは、周南市文化振興財団の職員として周南市美術博物館の運営を行っています。また2年前、周南市文化振興財団職員労組結成に奮闘し、執行委員長を務めています。
 西村さんは「トランペットは『バンドの顔』と言われますが、サックスは『バンドの花』と言われるんですよ」と気さくに語ってくれます。彼が愛してやまない楽器はサックス。正式には「サクソフォーン」といいます。音域は中音域、響きが心地よく落ち着きのある音色。ときには感情を込め音色を変化させることもでき、表現力が豊かで、とても華やかさがあるのです。
 そのサックスに憧れたのが小学生の時、そして中学校の吹奏楽部で初めてサックスに触れます。以来32年間吹き続け、腕前はセミプロ級です。
 彼のサックスが鳴り響くのはニューシティーウインズの定期演奏会だけではありません。周南市役所ジャズバンド「ストーンリークス」でも響かせています。街ぐるみのクリスマス・ツリー祭りには毎回出演、幼稚園や保育園のクリスマス会、誕生日会にも呼ばれるそうです。昨年は老人ホームで美空ひばりさんの曲を演奏したとか。地元に根づき、地域密着型の演奏スタイルといえます。演目はポップスが中心ですが、ディズニーやジブリの主題歌など客層にあわせ、ジャンルは問いません。職場の美術博物館ロビーでの演奏や山口県メーデーにも出演しました。さらに西村さんは、地元小・中学校の吹奏楽部の指導にもあたっています。
 西村さんは、職場が指定管理者制度の対象となったことをきっかけに組合を結成しましたが、その時の気持ちを「職員はみんな地元にくらして、地域を、街をよく知っているからこそ地元に根づいた文化行政ができるのに、コストを前面に文化行政が振り回されることに怒りを覚えた」と語ってくれました。
 楽器はその人の個性を表現します。西村さんの文化行政への情熱や、学校の吹奏楽部の指導や組合活動への思いが、西村さんのサクソフォーンの響きと音色をつくり、これからも周南市を舞台に響きわたっていくことでしょう。

▲昨年の山口県中央メーデー文化行事でソロ演奏する西村さん

▲地元小・中学校の吹奏楽部で指導中