My Way My Life2012年4月号 Vol.461

大阪・藤井寺市職労 沼 俊江さん

太鼓は元気を届けられる

 保育園の職場の同僚が和太鼓をたたいているのを見て「私も…」と思っていた時に、1992年の「大阪自治労連うたごえ祭典」で太鼓合同の演奏があり、その練習に参加したことが郷土芸能との出会いでした。その後、同じ職場の仲間で太鼓サークル「響(ひびき)」を結成、今年で20周年を迎え、12月9日には藤井寺市民総合会館で記念公演を開催します。
 サークルを20年続けてきた理由のひとつは、保育士として太鼓や民舞を子どもたちと一緒にとりくむなかで、子どもたちの成長が実感できたこと。「保育士が心をひとつにして、5歳児に楽しく演じて見せると、子どもたちは強いあこがれを持つようになります。そして、生活の一部になって溶け込むよう1年かけてじっくりととりくんでいけば、その姿を見て年少の子どもたちも含め、園全体のとりくみになっていきます。心をひとつにするということは、音をひとつにするということ。そのためにも保育士が互いに心を寄せ合うことが大切です」と語ります。保護者たちに「子どものために夏祭りに何かにチャレンジしませんか」と呼びかけると「恥ずかしいなぁ、子どもの前は」と言いながらも、とりくむうちに連帯感や達成感が生まれていくと言います。
 郷土芸能は、もともと厳しい自然のなかで人々が互いに励まし合いながら仕事をするうちに生まれてきたもの。だからこそ、人と人をつなげるすばらしさがあるのでしょう。「私たちが演じる郷土芸能には東北のものが多くあります。大阪にいる私たちにできることは何かを常に自問自答し、被災した東北のみなさんに心を寄せながら、東北の郷土芸能を演じてきました。今回の記念公演を機に、何らかの支援につなげていきたいと思っています」とサークル代表として思いを語ります。
 サークルの運営に心を砕いてみんなを盛り立てている沼さん。それは「太鼓を通じて“人とのつながりの大切さ”を実感できるから。人と人がつながることで元気をもらえて、元気を届けることができる!これからも私と『響』がその役割を果たしていけたらいいなあ」と語ってくれました。

▲先生たちが演奏する太鼓に子どもたちの目もキラキラ輝きます(中央が沼さん)

▲「人をつなぐ役目をするのが私のやりがい」と語る沼さん