メニュー

陸前高田でとうもろこし・ひまわりプロジェクトはじまる

「種っこ根付くまで、がんばっぺし!」 
快晴のもと地域の復興へオープニングセレモニー大成功! 
 今日6月4日の天気は快晴!支援センターのある下矢作地区で、大津波にあった田んぼの塩害対策と地域復興のために進めているプロジェクト(塩害対策の会・タネっこをまくべあ)の開会イベントが開催されました。成長すれば塩分を吸収するトウモロコシとヒマワリの種を田んぼに植える企画です。朝8時30分すぎからはじまったセレモニーには、地元のみなさん、子どもたち、保育園の園児たち、福岡や千葉をはじめ全国から駆け付けたボランティア、そして全国から集まった自治労連の支援ボランティア、マスコミ各社など、約300人が公民館横の田んぼに集まりました。

 オープニングセレモニーでは戸羽太・陸前高田市長があいさつ。「全国から支援いただいているボランティアのみなさん、自治労連のみなさんには心から感謝をしています。この陸前高田のまちをなんとしても復興させたい。そのためにもこの種まきが成功することを心から願っています」と復興への力強い決意が示されました。そのあと、地元の子どもたちを真ん中に、みんなでいっせいにタネを田んぼに撒くセレモニーを実施しました。岡山市職労の上田さんの音頭で、子どもたち、市長、参加者みんなで「種っこ根付くまで、がんばっぺし~!」と掛け声をかけて、いっせいに塩害にあった田んぼへトウモロコシの種をまきました。黄色や黄緑、ピンクなど色とりどりの画用紙に、支援センターにボランティアでかけつけた自治労連の仲間が思い思いのメッセージを書いて、子どもたちや参加者にも手渡しました。

ボランティアのお礼は、おばあちゃんの長生きで
 セレモニーに参加した地元の方の一人に、77歳のおばあちゃんの姿もありました。津波で被害にあった自宅や小屋の戸の修繕、流された風呂の家屋の撤去など自治労連のボランティアの支援を受けて、「お礼になにもできないけれど・・」と言って、千昌夫の「星影のワルツ」を歌ってくれたおばあちゃんです。家が修繕されるまで何度も訪れる自治労連のボランティアの仲間を見て、こんなにひどい災害にあっているのに、「生きてきて、こんなにうれしいことはなかった」と大変感謝をされていました。壊れた小屋の戸を修繕した自治労連の仲間に「何がお礼にできることはないか」と言われたので、「それは、おばあちゃんがこれからも長生きしてくれることですよ」と答えました。

これからの復興支援へ、自治労連ができること、やるべきことは・・・
 戸羽市長はまた「自治労連のみなさんには大変お世話になっています。市の広報の配布などを担っていただき、本当にありがとうございます」と話されました。支援センターでは、まだまだ復興が進んでいない市の周辺地域の救援に力を入れることにしています。サンマの悪臭や多くのハエが飛散する長部地域は陸前高田市の周辺(南側)に位置する地域ですが、漁業など重要な産業の拠点地域です。今後も、こうした地域でのボランティア支援をすすめながら、復興へ向けた提案など積極的に取り組みます。