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新システム反対!5・22緊急集会に1600人が参加

被災地の子どもたちに保育の保障を!待機児解消と保育充実を!
 子ども・子育て新システムに反対する緊急集会が、5月22日、東京・芝公園で開催され、全国から1600人が参加しました。主催は、より良い保育を!実行委員会。

 主催者を代表して、自治労連の山口祐二副委員長が開会あいさつ。「国は『子ども・子育て新システム』の導入で保育の市場化を狙っている。企業の参入・撤退も自由となる。貧困と格差が進むなか、子どもの保育を受ける権利すら奪われかねない。『新システム反対』『現行制度を充実しろ』の声を全国からあげていこう」と訴えました。続いて、全国保育団体連絡会の実方伸子事務局長が情勢報告。「子ども・子育て新システムは、6月にまとめられる『社会保障と税の一体改革』の重要な柱の一つと位置づけられている。その歩調に合わせながら、5月中にもまとめ一気に国会上程を狙っている」と報告。東日本大震災に触れながら「今回の災害で保育所の機能の重要性が改めて明らかになった。その土台になっているのが公的責任や最低基準を柱にしている現状保育制度。制度拡充・強化の必要性がいっそう明らかになった。国会請願署名をさらに広げていこう」と呼びかけました。

 続いて、リレートークに移りました。被災地から「津波の影響で保育所に船が突っ込んできた、被災後、火災に襲われ土台だけになった保育所もある。こんな時、新システム導入なんってとんでもない。公的保育の充実は復興のエネルギーそのもの」(宮城)。「がれきの山の中でもいち早く仮設保育所を作り再開している。全国からの支援が大きな力になっている。被災地から『新システムでは子どもは守れない』と訴えたい」(岩手)。「原発問題が起こり事態が一変した。子どもたちは完全防備で登校している。一定の基準値を超える学校では、屋外活動や運動会も中止、二か月以上たつが、目に見えない放射能とのたたかいにストレスもたまっている」(福島)。待機児問題が深刻な東京から「両親が働いていても認可保育所に入れず、市に不服を申し入れた。市は『予算がないので、保育所の増設は難しい』と、子どもは現在、認可外保育所に入っているが、二歳になっても認可保育所に入れる可能性がない、新システム導入となると市町村の保育の実施義務がなくなる。こんな無責任な制度は反対です」(保護者)。各地の運動では「新システムに反対する会を作り、3月14日から毎朝、三条の橋のもとで100日マラソン演説を実施している。オリジナルのポスターや歌を作成し宣伝行動をしている」(京都)。「守口市議会で、『新制度導入反対の意見書』を全会一致で採択させた」(大阪)。

 最後に、会場から銀座をとおって東京駅手前(鍛冶橋)までパレードを行い「保育は福祉で OK OK」「保育で金儲けはNOサンキュ」などと唱和しながら沿道の人にアピールしました。途中から雨が激しくなる中、子どもたちも含めて、元気に歩き通しました。翌23日には、院内集会と新システムの問題点を議員に伝える国会要請行動を実施しました。

 また自治労連は、22日の緊急集会・パレード後、独自に保育・学童保育闘争推進・意思統一集会を開催。引き続き学習・宣伝・署名活動・地元選出国会議員や首長への要請の強化など「新システム」阻止へ向けた取り組みを意思統一しました。

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