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いのち・生活・安全まもる10.17国民大集会

いのち・生活・安全まもる10.17国民大集会に全国から4000人

―誰もが人間らしく生きられる社会保障の充実求めるー

 10月17日、自治労連も参加する実行委員会が主催する、「いのち・生活・安全まもる10.17国民集会」が東京の日比谷野外音楽堂で開催され、全国から医療関係者約4000人が集結しました。自治労連からも全国から100名を超える組合員が参加し、医療部会 矢吹事務局長が集会の司会をつとめました。

日本医労連の山田真巳子中央執行委員長が実行委員会を代表した開会の挨拶で、冒頭、沖縄米兵によるへの暴行事件に対して、日本の安全が脅かされている現状に触れ、オスプレイ配備、TPP参加問題など、国民の安全・安心、いのちが守られていない状況に怒りを表しました。
また、山中伸弥氏がノーベル賞の受賞にあたり、その受賞を支えた医学分野の9割が非正規職員などの劣悪な労働条件であると報道されたことを紹介し、医療を支える労働者の雇用改善を訴えました。

 全国から参加した医療関係者からのリレートークが行われ、自治労連からは名古屋市職労・名古屋市立病院看護師の仲間が、赤字などを理由に名古屋市が「選択と集中」と「市立病院整備計画」が出され、5つあった市立病院が3病院になり、来年度からは2病院になり、これでは地域医療が崩壊してしまい、住民のいのちと健康を守る自治体病院の使命が発揮できないと訴えました。そして、より良い医療サービスが提供できるよう市立病院の機能、看護体制の充実を目指し、患者さんと看護師が本当に笑顔になれるようがんばっていきたいと決意表明されました。

 岩手、宮城、福島の被災地からは、被災地の人たちが復興に立ち上がろうと懸命の努力をしている現状を語りながら、復興予算の使い方が間違っているのではと怒りの声をあげました。沖縄からは、米軍基地がある限り米兵による犯罪はなくならない。重低音を発するオスプレイ飛行に沖縄県民は怯えている。平和で豊かな沖縄を返してもらいたいと訴えました。

 集会には、日本共産党衆議院議員の高橋千鶴子さんなど、国会議員3名が激励に駆けつけ、国会議員8名がメッセージを寄せました。また、作曲家の池辺晋一郎さん、作家の辺見庸さん、タレントの稲川淳二さんなど著名人・大学教授など、計100名を超える人が賛同メッセージを寄せました。

 また、ゲストとしてテノール歌手の新垣勉さんが出演し、参加者に心に響く励ましのメッセージが送られました。

 集会の最後に、「憲法をいかした住民本位の震災復興を」「くらしと医療を破壊するTPP参加反対」「医師・看護師・介護職員を大幅に増やし、地域医療の確保を」「生きる権利を奪う消費税増税・社会保障制度改革推進法廃止」「地域住民の安全を脅かすオスプレイ配備・米軍基地再編強化反対」と、政府・厚生労働省に向けてシュプレヒコールを行い、銀座をデモ行進して街頭の市民にアピールをしました。

堺市立病院 看護師(男性・30歳)初参加の方から寄せられた感想を紹介します。

 お疲れ様です。今日は職場から代表して、同僚の声を東京の街中で、大きな声で訴える事ができました。「看護師増やせぇ~!命を守れ~!」。
また、東北や沖縄の方々の現状を聞かせて頂き、自分達だけではなく、日本中の仲間達が、いろいろな思いで、働いている事を知る機会になりました。日本中の看護師が、より良い環境で働ける日は、みんなで声を挙げると、そう遠くない。そう強く思います。日本中の患者さんと看護師の仲間、みんなの家族、同じ日本に住む被災者の方々、これからの日本を支える国の宝である子どもたちに幸あれ!
 最後に、東北や沖縄の子どもたちに健全な日本の社会を!

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