第23回自治体非正規・公共関係労働者全国交流集会が2月7日~8日にかけて高知県芸西村で開催image004され、24地方組織8県事務所、本部含め232人が参加しました。

 主催者あいさつとして、非正規公共評・天野賢一議長は、「雇止め阻止『誇りと怒りの運動』や全国各地で繰り広げられた運動によって総務省から『7.4通知』を出させるに至っている。私たち非正規雇用労働者の権利が認められるべきものであるという内容であり、これまでの我々の運動が正しかったことが示されている。均等待遇実現など、さらなる運動前進には、全国の仲間とともに、正規も非正規も一緒に奮闘しよう」と主催者あいさつを行いました。自治労連本部・田川副委員長は、「自治労連は、雇用形態の違いを超えた公務公共関係労働者を結集する自治労連をめざすという組織強化中期計画のもと、正規、非正規、公務民間を問わずあらゆる公務公共関係労働者の組織化と労働条件の改善に取り組んできた。みんなの力で非正規公務公共労働者の組織化をしていきましょう」とあいさつをしました。

 基調報告で非正規公共評・松尾泰宏事務局長は、①賃上げのチャンス、②待遇改善のチャンス、③仲間を増やすチャンス、④政治を変えるチャンス、この4つのチャンスを活かし、職場を基礎に、一人ひとりの要求と行動を大切に運動をすすめよう、と報告しました。また、自治労連共済・篠原勇専務理事が共済の果たす役割について報告しました。

一息ついての「ブレークタイム」では、非正規公共評・仁木将副議長のリードで体を動かし、リフレッシュ。

 休憩後は、自治労連本部・中川書記長をコーディネーターに、土田敦子さん(自治労連女性部書記長)、山本浩昭さん(山口・秋吉台家族旅行村労組委員長)、藤島(すすき)さん(高知公務公共一般本山保育所支部長)、高尾佳孝さん(愛媛県本部組織拡大専任者)の4人によるパネルディスカッションが行われました。

 土田さんは、大阪の吹田市で働く保育士。長年、地域住民と一緒に保育運動を築いてきましたが、維新の会市長の誕生を機に、保育園の民営化が具体的になり、正規・非正規一緒にこの問題を考え、おしゃべり会などの交流をとおして、アルバイト職員の組合加入につながった取り組みなどを紹介しました。

 山本さんが働く施設は2006年度から指定管理者制度が導入され、当初、約束された雇用継続が、新たに事業者が変わった際に努力義務となり、職員の雇用不安から組合を結成。山本さんは、新事業者との団体交渉にむけて開示請求するなど学習に力を入れたこと、直営にもどす要求の継続、15春闘では地域と一緒になってまちづくりも視野に入れた組合活動を展開したいと報告しました。

 藤島さんは、地元高知県本山町の保育所で働く非正規職員。組合員3名で分会を立ち上げ、要求書提出・団体交渉を経て、1か月あった中断期間を3日間に短縮、賃上げなど自分たちの要求を勝ち取りました。また、パート職員の臨時職員化も実現し、若い組合員も増え、現在10名となった組合は元気に活動しています。保育所業務を支える一員として、みんなで学習し、食べて話し、行動へつなげたいと力強く話しました。

 高尾さんは、組織拡大専任者の立場から、非正規公共労働者組織化のアプローチと題して、職員との接点の持ち方、労働組合の必要性をどう伝えるか、「○○説明会」から「しゃべり場」など名称を変えたり、説明文を虫食いにするなど、いかに関心を持ってもらうか常に工夫することが大事と訴えました。

 会場からは、組合員を増やすにはどうしたらいいのか、組合に入るきっかけをどうつくる?、団体交渉がうまくいかない、役員のなり手がいないなど、質問や悩みが出され、パネリストは「ひとりひとり、それぞれに役割がある、誰ひとり欠けてもダメと訴えた」「要求というと硬いが、仕事について、どう思ってる?腹が立つことない?など、職場で日常的に話し合うことが大事。それが交渉につながり、その先には全国的な運動がある。あなたもそのひとりになって」「請負型じゃなくて、一緒に運動しましょうと呼びかける」「個人、個人じゃなく、集団として要求すること」「団体交渉を行えば、ただちに解決するわけではない。粘り強く要求し続けて、少しずつ改善してきた」「雇用期間に定めがあることについて、本人が抱えるのではなく、職場の問題・課題としてとらえることが必要」などのアドバイスがありました。

 最後に、コーディネーターの中川書記長は、正規・非正規一体となって、住民のためによりよい公務公共サービスをつくり出していることに確信を持ち、「7・4通知」を活用して、仲間を増やし要求を実現しよう、と締めくくり、パネルディスカッションは終了しました。

その後、参加者は4つの分科会(①外郭団体・指定管理者制度問題、②自治体非正規職員の賃金・権利の改善、③「雇止め・業務委託」とのたたかい、④組織拡大強化)、5つの職種交流会(①介護福祉職員の活動交流、②消費生活相談員の活動交流、③学童保育の活動交流、④保育職場の活動交流、⑤現業職場の活動交流)、基礎講座(非正規雇用労働者の労働条件)に分かれ、自己紹介や問題意識などを出し合いました。2日目も引き続き分科会を行い、熱心な討論が繰り広げられました。

 本集会では、次回の開催について「2016年2月6~7日福島県内」とアナウンスされ、新しい仲間をたくさん連れて、福島で会いましょうとみんなで確認しました。

 集会全体を通じて、参加者からは「ひとりではできないことも団結して継続していくことの大切さを学びました」「全国の仲間と交流ができ、とても有意義な時間が過ごせた」等の感想が寄せられました。