公民館や図書館が住民の学びを支え、共同学習と協同実践をさらにすすめよう

 第21回自治労連教育部会要求・闘争交流集会が岡山市で2月27~28日の日程で開催されました。

image003 長年、住民とともに実践してきた公民館運動や学校図書館運動に加え、玉野市や高梁市で公立図書館の民営化、指定管理者制度の導入などをめぐって住民運動が広がっている岡山での開催となりました。

 開催地の優れた実践をはじめ各地の実践を学ぶとともに、憲法を守るという視点から教育の自治や学習の自由を学び、それぞれの職場での闘いにつなげる集会となりました。

初日には、社会教育学が専門の堀内秀雄先生(和歌山大学名誉教授)から「教育の自治・学習の自由を考える~憲法を守るということ~」と題して、記念講演をしていただきました。      

 講演では、昨年9月に強行された安保法制、いわゆる戦争法が強行採決され、日本は分岐点に立たされているという問題提起から、自治体労働組合は何をすべきかまで幅広く語っていただきました。「平和であることが、基本的人権を尊重し、民主主義を実践するための根底にある。参院選まであと4カ月余り憲法改悪の動きは強いが、国民的な運動を広げることが大切だ。図書館で起きている問題も、公民館で起きている問題も、いま日本で起きている問題が根底にながれていることを意識すべき。例えば、公共施設最適化計画と聞こえは良いが、施設の縮小計画が国をあげて押し付けてくる動きが社会教育施設にも押し寄せている。教育は現在と未来への投資。『子ども』問題は『おとな』問題であるので、学校教育と社会教育をもっと関連付けて考える必要がある。地域住民の一人ひとりの問題として考えていくべきである。自治体労働組合は、地域化、市民化、専門化、自律化をキーワードに頑張っていくべき」とエールをいただきました。

 記念講演に引き続き、今年度は開催地の協力で「今だからこそ、公共図書館のあり方を考える」と題したリレートークを、県内で活躍される3人の方のレポートを中心に、堀内先生が会場からの声も引き出しながら開催しました。

image006具体的には、①民間会社が行った市への商業施設の無償譲渡提案をきっかけに、急に市民の声を無視する形で進められている玉野市の図書館と公民館の複合施設の整備問題、②市長が勝手にTUTAYA図書館を進めるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)にほれ込みCCCによる指定管理ありきですすめられている高梁市の図書館建設問題、③直営運営の岡山市図書館だからこそ実践できている重症心身障害児家庭への図書貸出サービスの実践が報告されました。その中で、改めて市民の声を無視して進められている計画のおかしさが明らかになるとともに、指定管理では実践できないことをしていることに確信を持つことができました。

二日目は、参加者からこの間の取り組みや活動の報告を行いました。岡山市の公民館と学校図書館からは実践の報告。また、各自治体ごとの運動や状況の報告をし、明日からの現場での活動の力となるような時間となりました。

堀内先生は最後に「岡山市の実践などを聞き、この場に参加している皆さんが、公民館や図書館の現場で組合員として住民の学びを支えていることに敬意を表する」と述べられました。集会全体として、共同学習と協同実践が大切なことなどを確認し、交流集会を終えました。