共同の力で、まもろう、いのちと暮らし、
つくろう憲法がいきる地域・日本

10月1~2日の2日間、「第13回地方自治研究全国集会」が茨城県つくば市で開催され、1日目の全体会・ナイター講座・青年企画、2日目の分科会・現地分科会に、全国47都道府県からのべ2200人が参加しました。
 ryo_2811%e3%80%80%e5%a4%aa%e9%bc%93集会は「共同の力で、まもろう、いのちとくらし、つくろう憲法がいきる地域・日本」をテーマに、自治労連を含む21の団体で構成する共同実行委員会と、茨城自治労連が参加する現地茨城県実行委員会の共催で開催されました。集会は1日目に、全体会とナイター講座、青年企画を開催。2日目には25の分科会、2つの現地分科会を開催しました。つくば国際会議場大ホールで開催された全体会は、地元茨城の歓迎行事として、つくば市を拠点に活動する常陸乃国ふるさと太鼓会の勇壮な太鼓演奏が行なわれ、集会のオープニングを飾りました。
 主催者あいさつでは、21団体共同実行委員会を代表して公害・地球環境問題懇談会事務局長の橋本良仁さん、現地茨城県実行委員会を代表して榊原徹茨城共同運動連絡会代表(前茨城労連議長)からあいさつがありました。続いて開催地の自治体を代表して、つくば市からは飯泉省三市総務部長がつくば市長の代理としてメッセージを代読しました。集会には茨城県内44市町村のうち40の市町村が後援をしました。
「次世代の声を聞き、素晴らしい世界をプレセントしよう」
~作家の高橋源一郎氏が講演ryo_2864
 記念講演では、「民主主義を再定義する」と題して、作家で明治学院大学教授の高橋源一郎氏が講演しました。高橋氏は「若い世代のリテラシー(理解力)や感受性は素晴らしい。私たちの世代よりもはるかに進んでボランティアなど社会活動に参加している。しかし政治に関心が向かないのは、深く政治に絶望しているからだ」と指摘。「私も憲法や戦争のことなどで学生と話す機会が多いが、自分たちの知っていることを今の学生が知っているわけではない。大切なことを次世代に継承するためには、時代が変わってきていることを理解して話をしなければならない。私の仕事は小説家。小説が読まれなかったら、どうして言葉が届かなかったのかを考える。今日この集会に参加している人は、労働運動をされている方が多いと思うが、世界をより良いものにするのは、何よりも次世代のためであるということを心の片隅に置いてほしい。素晴らしい世界を次の世代にプレゼントしていくためにも、共同して声を届けるとともに、次世代の声をしっかりと聞こう」とよびかけました。

ryo_2946政治参加、災害、子育て、自治体労働者・・・現場からの証言を交えて討論
基調フォーラムでは、「みんなで考えよう。憲法がいきる地域・日本をつくるために」と題して、岡田知弘氏(京都大学教授)、平松邦夫氏(元大阪市長)、伍淑子氏(婦人団体連合会副会長)、芝田英昭氏(立教大学教授)をコメンテーターに招き、現場からの証言を交えた討論会を開催しました。証言では、諏訪原健さん(写真・旧シールズ)、河田健児さん(常総水害の被害者・茨城農民連)、小澤恵子さん(土浦公立幼稚園をまもる会会長)、大石真紀子さん(長野県阿智村公民館職員)が、政治参加の促進、災害からの復興と農業問題、公立幼稚園の廃止問題と子育てに対する行政の責任、住民自治を育てる自治体労働者の働きがいについて、自らの体験や思いを語りました。討論会には会場からもツイッターでコメントを送ることができ、証言者やコメンテーターの発言に「その通り!」「住民のための自治体をつくるためにいっしょにがんばろう」と共感のメッセージや拍手が寄せられました。
全体会の閉会にあたり、21団体共同実行委員会の事務局団体である自治労連を代表して猿橋均中央執行委員長が「自治労連は憲法をいかしryo_2834%e3%80%80%e5%8f%82%e5%8a%a0%e8%80%85、住民生活を守ることを自らの特別な任務としている。この集会を契機に、憲法がいきる地域、日本をつくるための共同をさらに広げましょう」とあいさつをしました。
 全体会終了後は、3つのナイター講座が行なわれ、第1講座は「暮らしの基盤を確立、安全・安心で環境にやさしい地域をつくる」をテーマに岡田知弘氏(京都大学教授)、第2講座は「人間らしく生きるために社会保障を充実する」をテーマに芝田英昭氏(立教大学教授)、第3講座は「暮らしを支え、自治を育て住民本位の自治体をつくる」をテーマに平岡和久氏(立命館大学教授)が講演を行ないました。
また、同時刻には自治労連が主催して青年企画も行なわれ、「地域の防災とは?青年でとことん語り合おう」と、災害をテーマに自治体と自治体職員の役割について各地の実践報告を聞き、語り合い、交流を深めました。 
 2日目は筑波大学を会場に25のテーマに分かれて分科会を開催しました。また現地茨城県実行委員会が主催する2つの現地分科会「筑波研究学園都市めぐり」「常総市の豪雨水害とその後~現地視察と学習」が催されました。
2日間を通して参加者から「記念講演を聞いて、若者の感性にフィットする話し方など、自らが変わっていくことが大切だと思った」「基調フォーラムで、証言者の発言が強烈に心に残った」「コメンテーターの言葉から、証言の中身を自分の頭で再度組み立てて理解できた」「分科会で全国のいろんな状況を知ることができ、勉強になり、励まされた」などの感想が