メニュー

女性が 生きやすい、働きやすい 職場・社会をつくろう!

が 生きやすい、働きやすい 職場・社会をつくろう!

~第1回開催地、京都で学び交流。「自治体にはたらく女性の全国交流集会」

9月3(土)~4日(日)、「第36回自治体にはたらく女性の全国交流集会」が京都市内で開かれ、自治労連以外からの参加者も含め、のべ約650人が楽ryo_2442%e5%85%a8%e4%bd%93%e5%b7%a62しく学び交流しました。地元京都では、開催決定以降北部の単組まで出かけてのオルグや支部単位の懇談会など地道な組織活動を積み重ね、154人(実数)が参加。若い組合員も多く、開催地にも財産を残す集会となりました。

集会は、京都の保育士グループ「Child Lock」のパワーあふれるブレイクダンスで開会。水谷文実行委員長、自治労連本部高柳京子副委員長、現地から京都自治労連池田委員長が挨拶しました。

 土田敦子自治労連女性部書記長による基調報告では、この集会が自治労連結成以前から開催され、今は産別を越えて全国の自治体・公務公共職場にはたらく女性が集う場となっているという歴史が話されました。そして、「職場で地域で、憲法を守りいかす共同をひろげましょう」「仕事と生活を両立して人間らしく働ける職場をつくりましょう」「職場と社会の男女平等をすすめましょう」「要求を語り合い、労働組合の強化拡大をすすめましょう」という運動提起がされました。

続いて、ここ京都で第1回の交流集会が開かれたことにちなみ、役員OBの中居さん、小島さんがビデオレターで登場し、労働戦線の右翼再編に対し女性の要求を実現する労働組合を求めて、1981年集会を開催したことを語ってくださいました。

運動報告は3本。国連女性差別撤廃委員会での日本政府レポート審査の傍聴行動報告では、女性部前副部長の川田さんから、パワーポイントを使って審査の様子とその後出された勧告の内容が語られました。また、新居浜市職労からは、育児休業取得期間が長期化するもと、正規代替が職場の切実な要求になっていることや、産・育休取得者の懇談会を年1回行い声を拾い上げていることが報告されました。地元からは、京都市立病院の院内保育所「青いとり保育園」保育士から、委託業者変更に伴う不当な解雇の撤回を求め闘っている報告がされました。

 文化行事は、ジャズピアニスト河野康宏さんによる語りと演奏。柔らかな語り口ながら、平和を訴えるパフォーマンスは、深い余韻を残しました。

「感情論でなく、正確な理解を持って反対運動を」

記念講演は、報道ステーション出演などでもおなじみの木村草太さん(首都大学東京教授)。この方の講演が聞きたいために参加した人も。日ryo_2433%e6%9c%a8%e6%9d%91%e6%95%99%e6%8e%881本国憲法が制定された時の経過にはじまり、憲法から見た安全保障関連法の矛盾を、淡々とした語り口の中にも、「もしゴジラが日本を攻撃したらどのような法律にもとづいて対応できるか」など、ユーモアを交えて話されました。また、「安保法に反対する人たちは、PKO活動で自衛隊が武力行使の危険とよく言うが、国際法上武力行使とは国家に対して行うものであり間違っている」など、正確な知識をもって運動を行わないと感情論だけになってしまうと、憲法学者らしく指摘されました。

参加者からは、「まるで授業のようだったけど、そもそもの条文に立ち返って考えることが大事と思った」等感想がありました。

全体会の最後に、来年の開催地である愛知からの参加者が壇上に並び、「来年9月2~3日は、愛知に来てね!」とアピールしました。

“自治はた”名物の夕食交流会は、京都の組合員による歓迎の「能」上演、「おくにことばで日本国憲法」の企画や替え歌ショーなど今年も例年以上の力作の出し物が続き、大盛り上がりでした。今回FFNとしてはじめて参加された女性からも、消防職場での女性の現状についてスピーチがありました。

また、10年以上にわたり交流会の花形だったユニット

「ひまわり娘」が自治はた卒業との挨拶に、惜しむ声が多く寄せられました。

 講座・分科会で、仕事を、働き方を、学び語り合う

ryo_2615%e5%88%86%e7%a7%91%e4%bc%9a%ef%bc%913      2日目は、2講座6分科会2見学分科会に分かれ学びました。実行委員の発案による「ある日、訴えられたら・・ 自治体労働者の仕事と責任」の講座では、自治労連弁護団の毛利弁護士が講演。「住民からのさまざまな要求については、その場しのぎの安易な約束はしないこと、一人では対応せず、組織で対応すること(そのための組織づくりもすること)、研修等で適切な住民対応を身につけること、が大切であることがよくわかりました」と感想がありました。「女性イキイキ  たちきろう!貧困の連鎖」の分科会では、指定管理先の窓口で働いている若い女性が発言。「手取りは10万円。友人の結婚式もお祝いのことを考えると喜べない。経済的貧困は心の貧困につながる」との発言が衝撃を与え、官製ワーキングプアの問題を何とかしなくては、との思いが共有されました。「私たちの年金 どう変わったの? 今後どうなるの?」の分科会は、若い人も含め会場いっぱいの参加。「自分だけ不安で仕方ないと思っているのではないのがわかった。声を大きくして要求につなげていかないと」との声が。「都ちゃんカフェ 若い女性のなんでもしゃべり場」にも予想を大幅に超える25人以上の参加者で、会場が狭く担当者が大慌ての場面も。「歩いて学ぶ 京都発自治体の仕事」(琵琶湖疎水と京都動物園を組合員の説明で見学)「 軍港の町「舞鶴」から平和を学ぶ」の二つの見学分科会も、満員御礼の盛況でした。

今回の集会は、「戦争あかん!いのちを大切に!ほんまもんの平和をつくろう!~憲法をくらしの中に生かそう」をスローガンに行われました。そのとおり、2日間にわたり憲法・平和について、仕事のあり方・働き方について、そして女性が生きやすい・働きやすい職場・社会にするために、学び交流しました。

晴天に恵まれ、参加者は、「全国に仲間が沢山いる。また明日から頑張ろう!」と元気いっぱいにそれぞれの職場に帰っていきました。

関連記事

関連記事