学習・対話・仲間づくりを力に要求実現 「在り方研究会報告」の本質を学び、改善面を要求前進に

 全国の実践と教訓を学び、国会請願署名活動の全国展開、春闘を起点とした共同の運動をすすめ、10万非正規公共確立に向け、自治労連(主催:自治労連非正規雇用・公務公共関係評議会)は2月4~5日にかけて「第25回自治体非正規・公務公共関係労働者全国交流集会」を奈良・橿原市で開催し、29都府県から209人が参加しました。参加者は、1日目の記念講演や各地からの特別報告、2日目には8分科会・講座に分かれ学び交流を深めました。
 ※「在り方研究会報告」について2017年1月5日、総務省「地方公務員の臨時・非常勤職員及び任期付職員の任用等の在り方に関する研究会報告書」について談話を発出。

記念講演

安倍「働き方改革」の狙いは「経済成長戦略」 民間のたたかいへ結集し労働法制の規制強化を 
 自治労連全国弁護団事務局長の城塚健之弁護士による「安倍『働き方改革』と自治体非正規・公共関係労働者」と題した記念講演では、「働き方改革」について、「『同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善』など掲げているが、それは改憲のための国民の支持調達であり成長戦略の一環だ。そして、『働き方の未来2035』(厚労省)、『雇用関係によらない働き方』に関する研究会(経産省)があり、そこでは働き手は個人事業主として、労働法の原則、使用者の安全配慮義務を外そうとする議論が真剣にされている」と指摘。また、政府が進めている労基法改正案について「規制強化に逆行した審議を進めている」と批判しました。
 『自治体職員の働く権利Q&A』を引用しつつ、臨時非常勤職員の権利について、雇い止めや手当支給など各地の事例や裁判状況など報告がありました。また、臨時非常勤職員をめぐる新たな立法の動きについて、総務省の「在り方研究会」の報告に触れ、問題点として「一般職・任期付への強制的誘導が危ぶまれる」「雇い止め問題を解決するものではない」と指摘しました。また、「『任用』という制度のもとで、雇い止め自由、権利はく奪という状況の中で、『任用』という考えにとらわれている限り、こうした問題の解決は困難ではないか」と問題提起をしました。

基調報告

「10万非正規公共』確立をめざし 労働組合の役割を伝え、多くの仲間とともに奮闘しよう 
 基調報告を行った松尾泰宏事務局長は、集会の目的について「全国の実践と教訓を学び交流し、総務省の『在り方研究会報告』の危険なネライを学び伝え、改善面は要求にいかしていこう。春闘を起点とした賃上げと格差是正の共同したたたかいを広げ、10万非正規公共確立に向け、あらゆる課題を結び付け、要求前進につなげよう」と述べました。17春闘での重点課題では、「『在り方研究会報告』は、非正規職員の仕事を『本格的』か否かで判断し、自治体の継続的・安定的なサービスを担っているという本質を見ないもの。一時金支給が可能にという報道だけが目立っているが、この報告書の具体化は、公務運営の根本を転換するものだ。これら問題点を広め、労働組合の役割を仲間に伝え、仲間づくりにつなげながら要求実現に向け奮闘しよう」と呼びかけました。

笑いあり涙あり豊かな特別報告「仲間がいるからこそたたかえる」
 特別報告では、埼玉自治体一般労組から自身の雇い止め撤回に向けたたたかいについて報告し、「3年ごとの面接を受ければ、更新されると当たり前のように思っていた」と声を震わせながら話し、「仲間がいることで心の支えになった。裁判闘争では必ず勝ちたい」と力強い決意が話されました。
 千葉船橋時間外保育士労組から時間外保育職員を守るためのとりくみが報告され、「署名を作成し2カ月間で4130筆を集め、庁舎前でのビラ配布など待遇改善を求めた。2回のゼロ回答から、当局は時給200円アップを提示し、要求額には届かなかったが、大きな前進として受け止め妥結した」と報告。
 大和郡山の関連単組合同交渉について、奈良関連単組協議会から「交渉では参加した仲間が全員発言している。産休取得時は、子を身ごもった組合員さんが交渉に参加して窮状を訴え、育休取得時は、赤ちゃんを連れ交渉に臨み、休暇を勝ち取った」と組合員とともに交渉に臨むたたかいの報告に、会場は笑顔に包まれました。
 学童保育の民間参入が進んでいると報告した大阪関連評学童保育指導員労組連絡会から「守口市長は『改革ビジョン』で学童の民営化を打ち出し、それに対しパブコメなどとりくみをすすめている」と民営化阻止のたたかいが話されました。また府内の学童指導員による「指導員フェスタ」を開催し、「楽しく学び組織拡大にも結び付けられたとりくみだった」と報告がありました。

職種や課題ごとに、とりくみや到達を交流( 8分科会、1講座)
 2日目は、「8つ分科会と講座「非正規労働者の『権利イロハ』」が行われました。参加者は、それぞれのところでの要求前進を勝ち取るため、悩みを相談しアドバイスを受けたり、たたかいの到達を共有したりと、限られた時間でしたが、有意義に交流をしました。