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Collection20 味わいある伝統工芸品 手漉き和紙の技術を復活

まちコレ2016年1月号 Vol.506

山代和紙

味わいある伝統工芸品 手漉き和紙の技術を復活

山口県周南市鹿野(かの)
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▲美しく味わい深い人気の製品がずらり

 山代地方にある鹿野の冬は厳しく、その寒い1月から和紙漉きが始まります。原料はコウゾとミツマタ、これをつなぐトロロアオイ。和紙を綺麗に漉くには、コウゾを丁寧にほぐし綺麗にする作業が重要だと言います。和紙漉きは水の冷たい1~4月の間に1年分を漉いてしまいます。

 漉き上がった和紙は真っ白。染色には絞り紙と板染紙の2つの技法を使います。

 山代和紙は、江戸時代に毛利藩が三白政策として米、塩、紙の生産を奨励したことによって、山代地方の主な産業として発展、鹿野に「紙見取所」も置かれました。終戦後途絶えるのですが、鹿野高齢者生産活動センターが復活させました。地域の人たちが協力し合い、江戸時代からの手漉き和紙の技術を受け継ぎ伝統を守り生産しています。

 染紙、しぼり紙は美しく味わい深い。ちぎり絵に使ったり、レターセット、しおり等、人気があります。また、和紙作り体験も行っています。

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▲手漉き和紙作りの体験中

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